学部・大学院FACULTY TAISHO
仏教学コース
鴨台祭の企画紹介 ④写経・写仏
こんにちは、仏教学科です。
鴨台祭も、いよいよ来週となってまいりました。
今回は仏教学科の企画する「写経・写仏」体験について紹介します。
写経は、文字の通りにお経を書き写すことです。お経の上に薄い紙を置き、下のお経の文字をなぞって書いていきます。もともと印刷技術が発達していなかった昔に、仏教を広めるためや、お坊さんが勉強・修行するテキストを作るために写経は行われていました。その後、写経をする功徳が次第に広まり、認められるようになり、修行の一つとなっていきました。功徳は善い行いをたくわえることで、このたくわえた善い行いは、他の人や亡くなった人にふりわけることができるとされています。ですから写経は、自分自身の修行としてだけではなく、国家の安泰や、亡くなった人への供養、祈願など、様々な願いが込めて行われるようになりました。
現代でも、多くのひとによって写経が行われています。それは功徳による供養や願いごとのためだけではなく、心を落ちつかせるため、集中力を養うため、きれいな字を書くためなど、と色々な意味をもって写経が行われています。
今回の鴨台祭では、この写経の体験を実施します。また、お経だけではなく、仏さまのお姿を写す「写仏」も行います。漢字を書くより絵を画くことが得意な人にはおすすめです。
「写経」といってしまうと難しく考えてしまうかもしれませんが、鴨台祭では普段は教室として使っている部屋で、椅子に座って行います。難しいことはありません。ただひたすら心を込めて1字1字、1筆1筆なぞっていくだけです。今まで写経をされたことの無かった人、されたことのある人はもちろんのこと、どなたでもご参加いただけます。ほんのひととき写経や写仏をしてみませんか?
時間は○11月2日(月)
・第一回 11:00~
・第二回 13:00~
・第三回 15:00~
○11月3日(火)
・第一回 11:00~
・第二回 13:00~
・第三回 15:00~
それぞれ30分程度で、10号館の2階の1022教室にて行います。
お祈りごとをされて書き上げたお経や仏画は、その日の護摩法要(詳しくは企画紹介③の護摩についてのご案内をご覧ください)にて、火にくべてそのお願いがかないますよう祈念することもできます。もちろん記念にお持ち帰りもできます。
必要な道具はすべて準備してあります。たくさんの皆さまのお越しをお待ちしております。鴨台祭にお越しの際は、是非ともお越し下さい。
仏教学科 宗学コース(天台学) 副手 井上智裕