学部・大学院FACULTY TAISHO
仏教学コース
【仏教学科】コミュニケーションガイダンス
平成31年4月1日の入学式は、新たなる元号の発表の日でもありました。
発表会見の時間は、新入生は式典後のガイダンス中、「令和」になったと先生から発表となりました。ある意味忘れられない入学式の日となったのではないでしょうか。
新入生のガイダンスには、授業の説明、大学生活での学びの説明、履修方法を学ぶとともに、教職員や仲間と知り合うためのコミュニケーションガイダンスが催されました。
仏教学科では、大正大学の設立宗派の寺院を参拝しています。
今年度は時宗コースが新設された記念として時宗総本山遊行寺(浄光明寺)、真言宗豊山派の大本山護国寺の参拝をしました。
時宗の宗祖は諸国を遊行された一遍上人(1239~1289)です。上人は1274年に熊野本宮にて念仏信仰の神髄を授かり、その後、人々に「南無阿弥陀仏」の念仏札を配る「賦算」をされました。また「踊り念仏」は、一遍上人が僧侶を伴いはじめたもので、多くの信仰を集めたと同時に時宗教団が形成されていくことになりました。この様子は『一遍聖絵』(国宝)という絵巻に描かれています。(現在、京都国立博物館において特別展<一遍聖絵と時宗の名宝>開催中)
https://www.kyohaku.go.jp/jp/
初代遊行上人の一遍から数え4代目に当たる呑海上人が、1325年神奈川県藤沢市に遊行寺を創建しました。
2ケ寺目は大学からも程近い護国寺に参拝しました。
こちらは弘法大師によって開かれました真言宗のお寺です。江戸時代の1681年、5代将軍徳川綱吉の母桂昌院の願により創建されました。
総本山長谷寺(奈良県)についで真言宗豊山派の中核となっています。みどころは重要文化財の本堂で1697年に建てられた姿を残しています。
明治以降は徳川家との関係も絶たれ、一般の墓所も造られています。山形有朋や大隈重信など著名人の墓地もあり、多くの参拝者がいます。
4月4日、当日は天気も良く、バスに乗り込み1時間40分ほどで遊行寺に到着しました。
ご本尊様の阿弥陀如来は3年前からの修復でこの本堂に戻られたばかりでした。
今年で100歳になられる74代の他阿真円上人から入学のお祝いのお言葉と上人も大正大学の出身ということで、当時のお話しを伺いました。
そして賦算して頂きました。このお札は特別の行事のときにしか頂けないもので、大変貴重な体験をしました。
本堂では勤行式を全員でお唱えし、宝物館の観覧、境内の散策、藤沢の食材をつかったお弁当を頂き和やかな時間となりました。
続いて文京区の護国寺に参拝しました。
護国寺でも本堂で勤行し、大正大学のご出身の小林執事長よりお祝いの言葉とご自身の大学生活を交えて励ましていただきました。ご本尊様も特別に御開帳して頂きました。
遊行寺でも護国寺でも桜満開の素晴らしい境内を散策し、教職員や新しい仲間と出会い、
これからの4年間の第一歩として大きな希望を心にえがいてくれたことを確信しました。
どうか楽しく実りある大学生活を過ごしてください。応援しています。