学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

【仏教学科教員リレーメッセージ】長島潤道先生

新入生の皆さん 入学おめでとうございます。

在校生の皆さん 進級おめでとうございます。

進級できなかった在校生の皆さん 残念でした。次の機会は逃さないようにしましょう。

コロナウイルスの感染拡大の影響で、4月も終わりに近づいていますが、いまだに皆さんに会うことができず残念な思いをしています。
家に閉じこもっているよい子も多いと思いますが、現在のような危機的な状況も、今まで自分たちが行っていたことがどのような意味を持っているのかや、自分を取り巻く世界がどうのように成り立っているのかを考えるいい機会だと思います。


まず、私たちの生活がどれだけ不要不急のもので成り立っているのかということです。旅行とかライブとかスポーツとか学校などは自粛や休校になってしまいました。大学など行かなくてもたいして困らないのになぜ大金を払って通う必要があるのでしょうか。 
また、私たちがどれだけ愚かで無策で無力であるかを観察するのもいいと思います。みなで協力して乗り切らなければならないときに、なぜデマを拡散したり、まどわされて買い占めにはしったり、他の人や他の国に責任を押し付けたり不当な批判を浴びせたりしてしまうのでしょうか。
これは、大きな組織についても同じで、リーダーの資質に左右されて、うまく機能していないことが顕著に現れます。例えば、和牛券にするかお魚券にするかとか、10万円にするか30万円にするかとか、思いつきで行動し、プランができず、コロコロと方針を変えるような人物が組織や集団のリーダーとなっているのはとても残念で憐れなことです。

 

皆さんには、こういった危機的な状況であっても、振り回されずにやっていくにはどうしたらいいか、本当に重要なことは何かよく考えてみて欲しいと思います。

 

令和2年4月28日
仏教学科 長島潤道

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