学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

【仏教学科教員リレーメッセージ】堀内規之先生

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

また在校生の皆さん、進級おめでとうございます。 

 

仏教学科宗学コース豊山の堀内規之です。 

現在皆さんは、外出自粛をしながら、自宅で何をしていますか。
動画を見たり、本を読んだりしながら、過ごされているかもしれません。
政府も
地方自治体も、ステイホームといっています。
そのことがどれほどの重要性がある
のか、なかなか一般のわれわれには実感として判らない部分があります。
しかし、われわれの行動はすべてつながっているのです。
われわれの行動について、
真言宗を開かれた弘法大師空海は、 


 善人の用心は、他を先とし、己を後とす。
 


と述べられています。
善人とは、向上心をもって進む人のことをいい、そういった人の心のはたらきは、他の人を先にし、自らを後にするというものだと、述べられています。
少し飛躍的に言えば、自分自身の幸福は、他者の幸福の先にあるということです。 

テレビ等で言われているように、外出自粛をすることによって、感染予防となり、医療従事者の方々の軽減負担、ひいては医療崩壊を未然に防ぐということになるというのです。
外出自粛することが「他を先と」
することであり、それがめぐりめぐって自分自身の幸福となるのです。 

この時点で、自らが何をなすべきか、そして何を行わないのか、じっくり考えて下さい。
そして、古の人々の言葉に耳を傾けて下さい。そこから、何かを感じて下さい。
ぜひとも、こんな時だからこそ、有意義に時間を過ごすようにして下さい。 

 

そして、巣鴨のキャンパスで、皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしております。 

その日まで、くれぐれも体調にはお気をつけ下さい。 

 

令和2年4月29日
仏教学科 堀内規之 

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