学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

【無憂華 プロジェクト】竹林俊充さんからのメッセージ


竹林 俊充(たけばやし しゅんじゅう)
2009年度卒/仏教学科宗学コース(天台宗)
椎尾山薬王院 副住職
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学生のみなさま、はじめまして。
アジサイの花がつぎつぎに咲く梅雨の季節となりましたが、元気にお過ごしでしょうか。
私は、2010年に仏教学科・宗学コースを卒業しました竹林俊充と申します。
今は、生まれ育ったお寺の副住職として、毎日お庭のそうじや、参拝の方への布教など、お坊さんとして暮らしております。

年始の頃には思ってもいなかったような、息の詰まる数ヵ月が経ちました。春からの新たな生活を楽しみにしていた方も多かったことと思います。いまはまだ、すべてのひとが安心して出会えるときではありませんが、「雨の後に、天晴れる」といわれるように、またいつか明るい笑顔でのびのび話せる日を期待しましょう!

私が学生だった頃を思い返しますと、一番の思い出は仏像修復でした。いまも「仏像研究」の名でつづく講義がありますが、その当時、自坊の仁王様を修復していただけることになり、たくさんの受講生と一緒になおすことができました。
いまでは立派なお姿でお寺に安置されまして、「仁王立ち」の言葉のように健脚を祈る人々が参拝に訪れます。素敵なご縁でよみがえった像を見るたび、いまでも大正大学への深い感謝の気持ちでいっぱいです。


さて、仁王様は金剛力士ともよばれまして、よくあちらこちらのお寺の入口に左右二体で置かれていますが、その口元に特徴があります。口を開けた「阿形像(あぎょうぞう)」と、閉じている「吽形像(うんぎょうぞう)」。
二体一組となって、お寺のなかに悪いものが入ってこないよう見守っているのです。
そのチームワークのすごさは「阿吽の呼吸」として有名ですね。

そんな力強いお姿の仁王様に、はやくこの疫病が終息するよう、こころをこめて祈っております。
そして私たちも、息をあわせてこの困難を乗り越えて、支え合いの輪を広げてまいりましょう!
後輩さんの、これからの先に待ち受ける“素晴らしい大学生活”を応援しております。

 

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