学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

【無憂華 プロジェクト】小宮俊海さんからのメッセージ


小宮 俊海
(こみや しゅんかい)
仏教学科宗学コース(真言宗智山派) 卒業
仏教学研究科仏教学専攻真言学 修士課程修了/博士後期課程満期退学
2020年度より大正大学非常勤講師

「皆さん、3密には注意しましょう」

大正大学の皆さん、こんにちは。はじめまして。
今年度、秋学期より「トランジション2」という講義を担当する小宮俊海です。

内容はおもに「大正大学ってどんな大学?」ということを受講生と一緒に学んでいきます。
私自身は、高校卒業後、大正大学へ入学以来、大学院博士後期課程を満期退学するまで実に10年以上在籍しておりました。
その間、大学院在学中に仏教学科の副手として先生方のお手伝いをさせていただきました。
また、大学院の頃から京都は栂尾というところにある高山寺の明恵上人というお坊さんについて今も学んでいます。

今年度は世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、皆さんの生活も今までの日常とは一変してしまいました。
例年であれば、4月から新たな大学生活がスタートし、たくさんの「ヒト・モノ・コト」と出会うはずだったでしょう。
しかし、今は「密閉・密集・密接」の3密を避けなければなりません。それでも、友人や家族とSNSを活用し、密に連絡や情報のやり取りができる便利な時代です。ところが、このSNSも上手く付き合わなければ凶器となるような事件も起きています。

私が所属している真言宗智山派には、仏さまの「からだ・ことば・こころ」の行いを「三密」と呼んで大切にします。
自粛生活の間に自分自身の身体と言葉と心を見つめ直す良いきっかけになると思っています。
明恵上人は常に自身の「あるべきようわ(いかにあるべきか)」を見つめ直し、都会の喧騒を離れて山海での修行を好みました。
今は実際に海や山へは行くことはできませんが、なかなか日頃出来なかった静寂な日々を感じることができます。

これからの日々は、一人ひとりに新らたな生活様式が求められ、ソーシャル・ディスタンスを保たなければなりません。
身体的な接触を避けるといった物理的な距離を取る必要はありますが、自室に一人こもりがちな今日この頃、心かよわす人と人のつながりは忘れたくないものですね。

コロナウイルスの早期終息を切に祈りながら、大学の教室で元気に皆さんとお会いできることを心より楽しみにしています。
それまで、充分健康に留意し、身体と言葉と心のバランスを整えることとしましょう。 

「亀戸花まつりとシャカメくん」

さて、画像にあげたキャラクターは「シャカメくん」といいます。

シャカメくんは、私の住んでいるお寺のある東京は下町、亀戸のキャラクターで「ゆるキャラ・グランプリ」にも10年近く連続出場しています。

亀戸では、駅前にある亀戸十三間通商店街という地元商店街と亀戸の超宗派11ヶ寺による共催で毎年4月第1日曜日に歩行者天国で、仏教の開祖であるお釈迦さまのご誕生をお祝いする「亀戸花まつり」法要をお勤めしています。
この亀戸花まつりの30周年を記念して、地元商店街の活性化と仏教に街の人たちがより親しみをもてるようにとデザイン募集をし、オリジナル・マスコットキャラクターとしてシャカメくんが誕生しました。以後、10年間にわたってオリジナル・ソングの作成や、Tシャツなどのオリジナル・グッズ販売、限定御朱印の創出といった企画運営を行い、大正大学の鴨台祭へも応援に出張したりしています。

これからの日本において、寺院や仏教者のとりまく状況は様々な問題があると思います。そんな中でも、地域振興と仏法興隆は大きなテーマです。自身の問題として試行錯誤しながら、さまざまな活動を継続していくことができればと考えています。 合掌

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