学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

【仏教学コース】基礎ゼミナールII 華道体験

仏教学コースの基礎ゼミナールでは,毎年,春学期と秋学期に嵯峨御流の先生にゲスト講師として華道の授業をしていただいています.
春学期に引き続き,11月29日の授業では,谷田緑甫先生に莊厳華の実技指導をしていただきました.
 
六大思想が反映された荘厳華は,曼荼羅の宇宙観である六大無礙の思想を、森羅万象を表す「地・水・火・風・空」の5つの役枝と精神性を表す「識」の6つの要素の調和美で表現するというものです.


参加した学生からは,以下のような感想が寄せられました.

・花などを指す場所によってイメージが大きく変わる部分が楽しかった

・宇宙の要素(六大)を花を生けることで表現する考えが非常に興味深かった

・初めてで難しかったが、アドバイスをもらって、楽しむことができた。

・幼少期に華道を習っていたが、基本自分の思うままに花を活けるよう教わっていたため、仏教に関連する六つの世界を守るという細かく厳しい決まりに驚いた。

・初めての生け花で、先生と全く同じようにやったつもりでも全然違って奥が深いと思った。

・「そわか」という言葉が般若心経の中の「薩婆訶」に由来し、「願いが叶う」という意味だとは知らず驚いた。ひとつひとつの生け方により、印象が変わるので生けるのが大変だった。生け花の面白さや生ける楽しさを知ることができ、貴重な体験だった。

・家で仏様に供える花をいつも自分が生けているのですが、いつものように見栄えだけでという訳にはいかないところが難しかったです。でも、いつも通りにはいかないところが逆に新鮮で楽しかったです。

・今回の体験授業で五輪塔に見立てた生け花を体験して仏教に即した華道であることを実感しました。真言密教の「六大」を表すいけ方はご指導をいただきながらでも神経を使って、正直疲れました。たいへん良い経験をさせていただきありがとうございました。

・ただ刺せばいいだけでなく、見栄えによって接ぎ木したり、形がなっていなければ刺す草木の大きさを入れ替えたり、花が主役ではないというところにフラワーアレンジメントと生け花の違いを感じて、とてもためになった授業でした。

・刺すだけでなく選ぶ葉や角度が違うだけで印象が変わるし色々意味があることも学べた。楽しかった。

・事細かな説明でとても分かりやすかったです。華道の楽しさや奥深さがしれました。

・生け花をやった事がなかったので何もかも初めて知ることばかりだった。生け花の花には役割があって、直心→控→曲心→流し→受け→懐、前作りという上から下まで名前があることに驚いたし、長方形に収まるように刺せば綺麗に収まる事を知って、初めてにしては納得のいく作品を作れて嬉しかった。花を刺す時の感触も気持ちよくて楽しかった。とても思い出に残る貴重な体験だった。
 

      

難しいながらも,とても充実した内容となりました.
谷田先生,ありがとうございました.

(文責:米澤)

GO TOP