学部・大学院FACULTY TAISHO
クリエイティブライティングコース
「ワークショップIV」で編集した小冊子
エディトリアル・コース「ワークショップIV」を担当した大島です。
取材のやり方などを元に小冊子を一人で編集することで、
雑誌編集の基本を実践的に学ぶものです。
編集した小冊子の仕様はA5版8ページ中綴じ。
テーマを「身近な街」としました。
出来上がりは薄い小冊子なので、
簡単にできると思った人もいたようですが、
そうは問屋が卸さない。
企画、取材、原稿作成、レイアウト、校正……と、
やることは多岐にわたっていますから、
締切り間際になってあたふたする人続出でした。
それでも、なんとか完成させた小冊子をご覧あれ。
一人で一冊という初めてのチャレンジにしては、
そこそこの出来ではないでしょうか。
それでは、私が選んだベスト8をご紹介。
(写真、上左より)
◎「AKABANE」
おしゃれなパンフレットに見えますが、中身は若者向け赤羽ガイド。
企画の意図は「おしゃれな赤羽」で従来のイメージを変えたいとのこと。
中のイラストマップも力作でした。
◎エスニック情報誌「大宮エスニック」
なんともユニークなものが表紙を飾っていますが、
これはいまの大宮を象徴する「かえるポスト」。
切り抜き処理をすることで、インパクトのある表紙になっています。
中の編集も情報たっぷり。
ワードを使っての制作ですが、なかなか上手く使っています。
◎親子で楽しめるファミリータウン「おおいずみがくえん」
大学の授業で編集する小冊子ということで、
取材には苦労する人が続出する中、
テーマとした大泉学園にある「本と人形の家」を取り上げ、
その主催者で児童文学作家の松谷みよ子さんにインタビューを敢行。
読み応えのある力作になってます。
◎「F journal」
この小冊子は船橋の情報誌。
船橋の「F」から「F journal」と誌名を付けています。
クリスマス特集号ということで、サンタのケーキを表紙に。
中も地元のケーキ屋さんにご協力いただき、
きれいなケーキ写真がいろいろと載っています。
◎「SHIMOKITA 下北沢に行こう」
若者の街「下北沢」の情報マガジン。
この号ではカフェ特集。
行ってみたくなる下北カフェを小さな一冊にギュッと凝縮。
小さなA5版の中にぎっちりとレイアウトしたのは、大変だったと思います。
下北沢の再開発問題にも触れているところは、いい目配りですね。
◎「REYSOL TOWN 柏」
地元愛というよりも「レイソル愛」が詰まった一冊。
日本サッカー協会が、地域に根ざしたサッカークラブを
作ろうとしていることは知っていましたが、
それをしっかりと実践しているのが柏レイソルであることは、
この小冊子で知りました。
レイソルを応援するお店のカシミールカレー、食べてみたいです。
◎「谷中遊覧録」
中の凝ったデザインも見ていただきたい一冊。
デザインだけでなく文章も読ませます。
谷中の猫の撮影がブームになっていて、
その背景には嫌われがちな野良猫を、
地域で見守る「地域猫活動」が谷中で行われているとのこと。
これは注目すべき情報ですね。次はこの話だけで1冊作っては。
◎千葉の街 紹介マガジン!!「toco toco」
この号ではアメリカの巨大マーケットが
そのままやって来たような「コストコ」を特集。
誌面を飾るドーナッツの写真がすごく楽しい。
最近「コストコ」に行ってないので、また行きたくなったなぁ。
さあ、次は3年生のワークショップで、
さらにパワーアップした編集を見せてください。
期待してますよー!
(大島一夫)