学部・大学院FACULTY TAISHO
クリエイティブライティングコース
【光とことばF】「光とことばのフェスティバル2011」開催!
9月10日土曜日。ついにやってきた「光とことばのフェスティバル2011(テーマ:再生)」。初回である昨年度に比べると、ねぷた制作の進行はグッと速くなって、午後までにほぼ8割の班がねぷた制作を終了させていました。
(もっとも、昨年より2日早くスタートしたことも影響していますが)
当日朝から18時からの点灯式に向けて構内PAが設営され、2カ所に設置されたテレビでは、今日までのねぷた制作だけでなく、現在作業中の様子も生中継されるなど、昨年とはまた違ったイベント演出が試みられました。
そして制作終了時間の17時45分には、すべての班のねぷたが完成。夕闇迫る薄暮の中、18時から「光とことばのフェスティバル2011」が開催。それに先立ち、東日本大震災、また先週、紀伊半島を中心に大きな被害をもたらした台風12号で亡くなられた方へ黙祷を捧げました。
静寂の後に登場したのは、講師の佐藤壮広先生と表現学部コンシェルジュのリーバイ・ハンソンさん。彼ら二人による応援歌「大正ねぷた∞」の披露です。この歌の歌詞は、ねぷた制作にあたった学生から集めたフレーズを佐藤先生がまとめ上げたオリジナル。会場の学生からは大きな歓声が上がりました。
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「大正ねぷた ∞」
詞:2011年度表現学部1年生一同(補作詞:
曲:ザ・ネプターズ(Levi Hanson,Takehiro Sato)
1
早起きしてスッピンのまま おはようございます
からだはガチガチ ラジオ体操
ねぷたづくりは 何よりもまずインパクト
打ち込む思いは無限大 Oh,yeah!
2
どんなことだって形にできるよ
創るよろこび プライスレス
ねぷたづくりは何よりもまず体力
針金まげて つないで 紙を貼って Oh,yeah!
3
気分は上々 出来は最高
ライトアップがまぶしいね
ことばのロード きみと歩く
描いた夢にどんどん近づいていく Oh,yeah!
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続いて表現学部1年生を代表して、岡村菜津美さん、斎藤亮太くんが今回の「光とことばのフェスティバル2011」の開会を宣言。
銀杏並木に設置された「光とことばのロード」の点灯から正門、2号館前、4号館前、10号館前、7号館内と学生レポーターのアナウンスに続いて、各ねぷたの点灯が行われ、班の代表がその説明をするという進行。ねぷたの造形だけでなくタイトル、説明など文字による表現も審査の対象となるのが大正大学の「光とことばのフェスティバル」特徴でもあります。
大学構内は、ねぷたや灯籠以外の照明がすべて消され、いつもの学内とは一変した風景となりました。銀杏並木には観覧に訪れた人々があふれ、賑わいのある縁日のような風情もあります。
正門入り口横には、今回のテーマである「再生」のきっかけで、東北支援活動のひとつ「南三陸町ねぷたプロジェクト」で表現学部1年生・2年生が協力して作り上げた「復興タコねぷた」も展示。今回の展示では台座など職員チームが制作し、愛嬌のある姿を見せていました。横では売り上げが義援金となる「東北復興ゆめ多幸鎮」も販売され、多くのご協力をいただきました。
1時間弱の点灯の間に審査員が各ねぷたを周り審査を終了。19時20分頃から制作した1年生には胸どきどきの審査発表です。
続いて、学科長賞は赤平順和先生よりC班の「『時』の再生」に。
学部長賞は西蔭浩子先生よりことばのロード班へ。
受賞した班の興奮冷め止まぬ中、残り最後の賞となったのが学長賞。まだ受賞のない班の緊張感あふれる沈黙の後、多田学長から発表されたのはH班「郷愁」。
(大島・記)
審査員紹介、実行委員長の渡邊直樹先生の挨拶の後、ついにねぷたの点灯開始です。
まず最初に発表されたのは特別賞。
特別賞には、昨年アジア大会で銅メダルを取ったカバディ日本代表で本学卒業生でもある河合陽児さんと下川正將さんが登壇。F班の「祈・祈紙~INORIGAMI」が受賞。銅メダリスト2人からの授与となりました。
そして豊島区長賞は豊島区文化デザイン課長の八卷規子様から「転生(蓮)鎖(※(蓮)は丸囲み)」を制作したA班に手渡されました。
2号館前に巨大な姿で立ち現れる蛇を抱くカエルの像が本年のグランプリに!
学長賞に選ばれるとH班のメンバーが大きな歓声とともに礼拝堂前のステージに駆け上がりました。学長から表彰状とトロフィーがリーダーの勝木駿くんに渡されるとさらに大きな歓声と祝福が会場内から巻き起こり、H班の成果を祝福。
会の最後に、今年のねぷた制作を強力にバックアップしてくれた2年生FAをたたえた後、学長賞受賞班のリーダーによる吉例の一本締めで名残惜しくも2時間半あまりで「光とことばのフェスティバル2011」も終了。
翌日の午前中には全ねぷたが解体され、撤収を完了しました。
本年度の「光とことばのフェスティバル2011」もこれにてすべて終了。参加した学生たちに、この「光とことばのフェスティバル」が大きな経験と成長をもたらしたことを確信せずにはいらない11日間でした。