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クリエイティブライティングコース

【H25ねぷた製作】「光とことばのフェスティバル2013」報告(1)

今年も表現学部1年生による「ねぷた製作」が行われました。表現学部は今春よりエンタテインメントビジネスコースが出来たこともあり、参加人数も増員。これまでとは編成を変えてのねぷた作りとなりました。各班30名程度で担当教員2名、上級生のサポート(FA)2名での10班体制。
本年も7月最終週からの製作開始で熱波の季節です。昨年度の反省からとくに検討されたのが熱中症対策でした。そこでとられたのが「館内での製作」です。従来は屋外製作が中心だったのを三号館をメインに七号館、礼拝堂と製作場所を確保しました。しかし、これによって、作られるねぷたは出入口の大きさに制約されます。各班、その制約の中でより大きなねぷたを作るため分割しての設計が必要になりました。しかし、そうなっても最終の組み立ては屋外でする他ありません。
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今回の製作は7月25日がスタート。完成したねぷたに光を灯す点灯式「光とことばのフェスティバル」が8月1日。途中オープンキャンパスがある2日間は製作が出来ないので、実質6日間での製作になってしまいました。これはねぷた史上最短。班員増をしていますが、今年もさまざまな問題を抱えての製作突入となりました。

直射日光を避けるかたちでの館内での製作は楽な面も多いのですが、製作期間の短縮は各班大きなプレッシャーです。お昼に開かれる班長会議での報告も、初日以降は残業の申請が連発される状態でした。作業が始まった数日間は毎年設計面から
製作まで指導してくれる元・京都造形芸術大学の長尾崇弘さん、木組みなどの組み立てでは星工務店さんの応援を得て、大工仕事にはまったく不慣れな1年生の製作もなんとか進んで行きました。
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オープンキャンパスによる2日の休日の後はいよいよ製作も佳境です。この段階では木組みが終わり、紙を貼るための針金の取り付け、電線の配線が終わるぐらいには進んでいないといけないのですが、そのレベルにあるのは1、2班のみ。各班の残業もさらに遅くまでになりました。
そうした努力にもかかわらず完成日である「光とことばのフェスティバル」、前日段階ではまだ1基も完成がないという状況に追い込まれていました。
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そして「光とことばのフェスティバル」当日です。
ここで大変な事態が起こりました。というのもその日の深夜から朝方にかけて雨が降ったのです。最終組み立てに入ったねぷたを館外に置いていた班は被害甚大です。風もありカバーをしていたシートも飛んで1基のねぷたはびしょ濡れ状態。幸いにも貼った紙はなんとかもっていたのですが、電気配線は完全に乾かさないとショートの危険があります。
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急遽開かれた対策会議では延期の提案も出ました。不順な天候を考えるとそれも考えなくてはいけないのですが、構内の利用スケジュールを考えるとそれもできない状況でした。会議の結論は、三号館内で展示できるねぷたは、館内展示に切り替え、「光とことばのフェスティバル」の予定通りの開催が決定されました。
ここからは各班必死の作業です。イベントを担当した2、3年生のメンバーも前日準備したステージやPAが雨で台無し、その復旧も大変な作業となりました。
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製作完了は8月1日の15時です。この段階でも2基が未完成の状態でいた。しかしそれでも、17時にはなんとか全基が完成。水没状態だったねぷたも配線を取り替えるなどの対策で完成にこぎつけたのです。<続く>

(大島・記)

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