学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

クリエイティブライティングコース

「第3回 表現学部 南三陸プロジェクト」報告(1)

3年目の成果〕
表現学部の学生と一緒に、南三陸町入谷地区に伺うようになって、今年で三年目です。三年前の3・11の夏のことは、今でも鮮明です。当地にまだ適当な宿泊施設がなかったので、一関から片道1時間半かけて通いました。私たちでもお役にたてることが何かないかと迷い考えての活動でした。

その夏は、畑の向日葵をプランターに移植して仮設住宅に配る手伝いや、雑草の除去作業などを行ったりしました。その一方で、表現学部らしい活動ができないかと考えたのが、私たちの学部が例年「光とことばのフェスティバル」行っている「ねぷた」制作の技術を活かした催しでした。地域の方たちにも描いていただいた提灯とともにねぷたに光を灯して、イベントと言うのも恥ずかしいようなささやかな催しを行いました。しかし、その催しを行った私たちが逆に温かい声援と言葉に勇気づけられるような催しができました。このささやかな催しに手ごたえを得て、昨年は八幡神社の社務所前の広場で夏祭りを行い、たくさんの方たちにおいで頂きました。それを受けての今年です。

 昨年は広場の真ん中に「大灯籠」を作って、お祭りのシンボルにしました。大灯籠の四面には地域の方たちに協力して頂いて作成したちぎり絵を貼って彩りのあるものにしました。今年は再びねぷた制作を行いました。「夢の塔」と名付けたねぷたは高さ3メートルの存在感のあるものになりました。
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今年の夏祭りの準備中から当日までの期間を通じて、南三陸町をはじめとする大地震の被害にあわれた方々の現在の様子やお気持ちに触れられたことが、学生のみならず教員にとっても得難い体験になりました。

私たちは手作りのささやかな催ししかできませんが、南三陸町とのつながりの中で、今後も表現学部で何ができるかと考えようと思っています。被災地の方たちが体験されたこと、そして現在体験されていることから学ぶべきことはとても多いことを、今夏もまた強く実感して私たちは帰ってきました。
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今夏の南三陸町表現学部プロジェクトに参加した学生と教員を以下に記しておきます。

【学生】
山田将也(4年生、1名)大久保和希・大淵啓吾・滝澤学・長谷川翔一・村松亜耶・栁篤之・吉木歩夢・志垣宏子(以上3年生、8名)黒田夏菜・郡司敦史・田丸翔太・成田康一郎・中村美詠・橋本仁惠(以上2年生、6名)

【教員】西蔭浩子・大島一夫・山田潤治・石原康臣・徳永直彰・ハンソン リーバイ・小嶋知善(以上7名)

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この表現学部プロジェクトの実行にあたり、大学の方々からご援助とご理解をいただきました。

南三陸町との連絡の窓口になっていただいた鴨台プロジェクトセンターの三橋部長・君島課長・丸山さん。特に、現地に居てくださり直接お世話いただいた安藤さんにお礼申し上げます。

現地では入谷公民館の阿部館長をはじめとする南三陸町の方々にお世話になりました。またイベントを応援していただいた柏木正博事務局長・石田順子事業推進部部長、さらに準備段階でお世話いただいたT-MAPの花澤寛さんにも学生と教員を代表して礼申し上げます。

(小嶋知善 記)

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