学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

クリエイティブライティングコース

「第3回 表現学部 南三陸プロジェクト」報告(3)

いよいよ9月8日の交流会当時です。しかし、天気は予想通り雨。これではすべての作業がストップです。会場変更も止む無しと思われましたが、午後からは小雨になり、15時頃には雨が上がるとの予想を信じ待機することに。
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なかなか止まない雨に不安を感じながらも14時頃には何とか小雨となり、15時から再び農協倉庫から八幡神社にねぷたを移動。
それと前後して、ステージ設営、屋台設置の作業が急ピッチで行われました。そして、17時頃には何とか雨も上がって設営完了。
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一服する間もなく17時半頃より地元のみなさんがやってきてくれました。その流れの中で、綿飴、カキ氷、輪投げの屋台が始まりました。
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 そして18時、予定通り学生リーダーの長谷川翔一くんのねぷた点灯宣言で交流会はスタート。南三陸プロジェクトを代表して表現学部長の小嶋知善先生の挨拶のあと、地元を代表して阿部忠義公民館長が3回目を迎えるこの交流会を歓迎してくれました。
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今年の出し物は、学生たちがアタマをひねって考えた科学実験ショー。虹色に染まったもじゃもじゃ頭の博士が空気砲、ジャンボシャボン玉、謎のモコモコ泡(過酸化水素水の実験)と観て楽しめる実験を披露します。最初は近づかなかった子どもたちも、終いには博士を取り囲んでの実験に興味津々。
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それに続く西蔭浩子先生によるオクトパス君パフォーマンスとビンゴ大会で一気に交流会も盛り上がって行きました。
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そしてフィナーレ。今年は会場に集まった人たち全員によるシャボン玉吹き。出たとこ勝負の企画ではありましたが、夜の闇とスポットライトが交錯する中、無数のシャボン玉が虹色に光る姿はまさに幻想的。シャボン玉を追いかける子どもたちと無心に煌めくシャボン玉を吹き出す大人たちの姿が重なって、一瞬、現実を忘れるような気分にもなりました。
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名残惜しさの中、交流会は終幕を迎えました。「いりやど」に戻って私たちを迎えてくれたのはこの宿特製の「タコカレー」。イベントを無事成し遂げたことの満足感に浸りながらも、お腹は空くもの。タコと牛すじベースの旨味たっぷりのカレーライスは、何よりの祝福でした。
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最終日は、境内にある機材の片付け。大物はねぷたの解体です。ねぷたの側面には交流会に参加していただいた方の自らの夢を書いたメッセージがあります。このメッセージは大学に持ち帰ることにしました。惜しみつつも解体を終え、 お昼はこの地の名所の一つ「ひころの里」で日替わり田舎ご飯をいただきました。ここは2年前の活動で草刈りのボランティア活動をしたところでもあります。いまはその場所はふれあい広場として活用されています。
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昼食後、バスに乗り帰宅の途に付きましたが、最後に訪れたのが南三陸町防災庁舎。震災当時の姿をいまに残す鉄骨姿に一同言葉を無くしました。その周りの草地が、実は南三陸町の中心街だったことを思うと、震災復興の困難さが見て取れる思いがします。2020年の東京オリンピックで盛り上がる街に帰る我々ですが、南三陸でのこの経験と復興途上の姿を忘れないよう、胸にしっかりと刻み込んでおきたいと思います。
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