学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

文化財・考古学コース

考古学ゼミ合宿レポート(1)

 

 2013年の夏休み、考古学を学ぶ3年生の御堂島ゼミ・塚田ゼミは、暑い東京から離れ、長野県で合同合宿をおこないました。

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8月27日(火)午前10時にJR長野駅に集合した一行が最初に訪れたのは、長野県立埋蔵文化財センター。調査部長の大竹憲昭さんから、長野の遺跡が15000か所もあることを聞き、センターでおこなっている調査と保存の仕事をご案内いただきました。興味深かったのはデジタルによる土器の実測で、大学ではできない体験でした。

 

つづいて長野市内の塩崎遺跡へ移動し、センターでおこなっている発掘調査を見学。塩崎遺跡は千曲川沿いに広がる弥生~平安時代の集落遺跡で、いくつもの時代の住居址が重なり合った状態で見つかっており、土を見分けるのが難しい現場でした。暑い中みなさん発掘に頑張っておられましたが、そんな中、土器の出土状況をまぢかに見せていただき、感謝いたします。

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昼食は、しなの鉄道屋代駅そばのそば屋さん。「くるみそば」、「おしぼりそば」など、聞いたことのないご当地メニューがいろいろで、どれもおいしかったですが、おしぼりそばは辛かったです。

 

腹ごしらえができたので、午後は有明山の峠を越えて森将軍塚古墳へ。千曲市森将軍塚古墳館からバスで山頂に築かれた森将軍塚古墳に行きました。森将軍塚古墳は小学6年生の社会科教科書にも載っている国の史跡です。信州北部最古の大形前方後円墳で、その長さは100mほどあり、現在古代の工法で復元整備されています。善光寺平を見下ろす山の尾根上にあり、古墳からの眺望は雄大で、午前に見学した塩崎遺跡や千曲川の流れも見渡せ、涼しい風に吹かれて空から遺跡の分布が学習できました。

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ジェットコースターのように山を下り、ふもとの森将軍塚古墳館にもどると、展示室を占める巨大な竪穴式石室の実物大復元模型に圧倒されながら、学芸員の小野紀男さんに信州北部に集中する4~5世紀の古墳についてご説明いただきました。森将軍塚の石室はベンガラで赤く塗られており、模型の横には盗掘坑も復元されていて、そこから石室の中を覗き見ることもできます。最後に、お隣に立つ長野県立歴史館に閉館ギリギリにすべりこみ、信濃の歴史を一巡して、初日は終了。

 御堂島先生の万歩計によれば、この日の歩行は16000歩。夜は、戸倉温泉でゆったり温泉につかり、バイキング食べ放題で、一日の疲れを癒しました。04.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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