学部・大学院FACULTY TAISHO
国際文化コース
アートからカルチュラルスタディーズ②
ワークショップ異文化を担当してくださっている小林史子先生からのメッセージです。
新宿駅に小林先生の作品が展示されています。新宿駅は東京のなかでもとくに乗降客の多い駅です。大勢の人の行きかう日常の空間のなかにアートがちゃんと存在する、そのような現代文化のなかに私たちは暮らしています。
芸術の秋、アートの意味について、役割について、そして私たちのまわりにある文化の成り立ちについて、考えてみましょう。 (写真:小林史子)
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すでに開催中なのですが、私が参加しているアートイベントの紹介をさせて下さい。
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「LUMINE MEETS ART」
会期:2010年10月1日(金)~11月3日(水・祝)
場所:JR新宿駅南口出てすぐ、甲州街道沿いにあるLUMINE2のショーウィンドウ内
時間:24時間見られます
ウェブ: http://www.lumine.ne.jp/shinjuku/art/
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私の場合まず最初に、展示する場所のまわりをうろうろすることから制作は始まるのですが、今回、新宿駅前の放置自転車からインスパイアーされて、不要になった自転車を軸に作品を作ることとなりました。
もしチャンスがあれば、ショッピング帰り、信号待ちのときなどに、ちらりと見てみて下さい!
自転車を使うのは今回が初めてではなくて、作品画像は、今年の夏に京都のeN artsというギャラリーで個展をした際に発表したものです。eN arts(http://www.en-arts.com/)
不要になった自転車を二台集め、組み合わせて、そのすきまとなったところに身の周りのもの(私の家に転がってたガラクタやギャラリーのオーナーの古着や靴などなんでも!)が詰まって一つのかたちを作っています。
この個展では他に、要らなくなった耕運機や手押し車も使いました。
作品の出発点は展示する環境にインスピレーションを得ながらも、自分自身の深い部分から表出してくることが多いのですが、発表されたあとは私個人を断ち切って、色々な人のなかに流動的に運ばれ、変幻自在であれば、と考えます。
初のショーウィンドー内での展示、LUMINE閉店後から開店までのあいだに徹夜で作り上げたのでけっこう裏側はドタバタだったのですが(前回の授業では展示の成り立ち周辺にも触れましたが)、表現の幅に挑む良い機会となりました。
たくさんの協力なしでは展示はできません。毎回感謝の気持ちを忘れないようにしています。
よろしければぜひお立ち寄りください。
*光を使っているので暗くなってからの方がおすすめです