学部・大学院FACULTY TAISHO
国際文化コース
講演会を開催いたしました。
カルチュラルスタディーズコース教育推進プログラムの一環として、5月24日に角野栄子さんをお招きして、「魔女の宅急便と私」と題して講演会を開催いたしました。
一つひとつのことばを大切に紡ぎだすように、ご自身の幼少期のこと、学生時代のこと、そして外国を見たい、という思いに駆り立てられてブラジルへ移民として渡ったご経験、作家としての出発点、『魔女の宅急便』の着想、などなど、お話してくださいました。
『魔女の宅急便』は、ジブリが映画化して話題になりましたが、最近完結したシリーズは6巻になります。キキもお母さんになっています。
魔女には女の子しかなれない、魔女になれないことを嘆く男の子も出てきます。
魔女の物語を書こうと思われたとき、魔女には魔法は一つでいい、と考えたとお話しくださいました。たしかに、キキの魔法は「箒に乗って飛ぶことができる」ということに限られています。その魔法を使って、人に役に立つ仕事をします。
人はみんな、必ず一つの魔法は持っている。ずーとやっていても、何度繰り返しても、うまくいかなくても、夢中になって取り組むことができるもの、それがその人の魔法――――角野さんの場合は、「物語を書くこと」が魔法。
魔法、だれでも一つは持っている魔法、学生たちに、何か一つはこれが自分の魔法、というものをつかんでほしい、さがしてほしい、というメッセージで講演会は終了しました。
本当に感動的なお話でした。
講演会を開催するために、コース企画委員は、準備に心を砕き、そして、当日はすべてを学生自身で取り仕切りました。とても大きな経験をしました。会場にお越しいただいたコース外の先生方、職員のみなさん、そして学生のみなさんにも感謝も申し上げます。
ありがとうございました。一人ひとり、自分の「魔法」をみつけて「魔女」になりましょうね!