学部・大学院FACULTY TAISHO
国際文化コース
卒業論文タイトルをご紹介します
卒業を控えた4年生は、巣立つ前の春休みを楽しんでいることと思います。
3年生は就職活動に日々奮闘中でしょうか。その3年生から、4年生になると卒業論文にも取り組まなければならないし、就職活動と両立するでしょうか、という質問をよく受けます。
答えは、この質問、基本的にまちがっている、ということです。両立させる、のではなくて、両立することができる力をもつ学生にのみ、「卒業論文を書く資格」が認められるのです。1年生の時から、少しずつ積み重ねてきた知識や考察力、テーマをみつけてそこにオリジナリティを盛り込む力、それが十分にそなわったと認められてはじめて、卒業論文の研究が始まるのです。
ビールを飲みながら、お料理食べるでしょう・・・と学生向きのたとえではありませんね、ケーキ食べながら紅茶を飲むでしょう、ポテトチップス食べながらコーラ飲むでしょ?(って今度は「品」がなさすぎますね) 食べながら飲めるかな、と心配する人はいないでしょう。むしろ、両方があってこそ、美味。
そう、両方あってこそ、という4年生の1年を過ごしましょう。進路の選択にも一生懸命、大学の学びの集大成としての卒業論文にも一生懸命、そして、「人生のなかでこんなに充実した1年はもうないかも」と思えるような時間にしていきましょう。もちろん、そういう取り組みをした学生の人生の充実は、卒業後こそ、いっそう濃度を増します、きっと。
本年度のカルチュラルスタディーズコースの学生の論文のタイトルを紹介します。
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SMAPという「音楽」 |
ディズニーの女性像 |
絵画でよむ栄光と衰退のスペイン |
『悪い本』における子供の恐怖 |
日本映画とアメリカ映画の比較研究 |
神話としての『美少女戦士セーラームーン』 |
エロール・ル・カインによる「ハーメルンの笛ふき」の再話 |
日本におけるスペイン観の変容 |
『ピーナッツ』の研究 |
『フルメタル・パニック!』が描く孤独 |
『ヘアスプレー』の文化研究 |
地方料理から見る多様なスペイン |
背景美術から見るジブリ作品 |
おもちゃとメディアミックス |
広野多珂子の『ちいさな魔女リトラ』 |
『千と千尋の神隠し』と21世紀の子どもたち |
ティム・バートン映画の文化研究 |
ミッキーマウスと魔法使いの弟子 |
新宮晋の芸術絵本『いちご』 |
人物絵画における美表現 |
「不思議の国のアリス」文化の変容 |
ジブリと女性文化 |
ロアルド・ダールによる「赤ずきん」の再話 |
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一つひとつの論文に、学生たちの努力とひらめきが詰まっています。
新しく4年生になる3年生の学生たちも、すでにテーマの腹案はあります。先輩に負けないように、学生生活をバランスよく充実させましょう。
よい春休みを! ♪(伊藤淑子)