学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

進路を考えるために

社会でも大学4年生の就職内定率が話題になっていますが、カルチュラルスタディーズコースの4年生も、奮闘しています。早く内定を得ることがいいとも限りませんが、「内定もらいました」と報告してくれる学生の嬉しそうで誇らしそうな顔は最高です。

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そういう4年生を見ながら、3年生たちも進路選択を強く意識しはじめています。カルチュラルスタディーズコースがとくに力を入れているのは、3年生の進路選択支援。

目標は、カルチュラルスタディーズコースで学んだことを、自信をもって、簡潔なことばで言えるようになること。つまり、1,2年生で学んだことの要点を把握し、これから進めようとしている自分の研究テーマを説得力のあることばで説明できるようになることこそが重要。進路を考えるための基本は、大学で何を学んだかを自分のことばで主張できるようになることにほかならないと、カルチュラルスタディーズコースは考えています。

カルチュラルスタディーズという学問領域と研究の方法は、まだ世間に知れ渡っているとはいえません。卒業していった学生たちも渦中の4年生も、就職活動で必ず聞かれるのが「カルチュラルスタディーズって何?」だと言います。

そうであるなら、これはチャンスです。自分が取り組んでいる勉強を語らせてもらうことができるわけです。

4年生の内定獲得者たちも、3年生たちのゼミに参加して、自分の就活経験談を話してくれます。先週も4年生の男子学生が、3年生のために話をしてくれました。

さらに、3年生の夏休みを前に、CEC(キャリア・エデュケーション・センター)の松根課長さんからも諸注意と励ましをいただきました。インターンシップ、業界研究、企業研究、筆記対策・・・なんだかむずかしそうだけれども、文化研究に取り組み、文献や資料を読み、研究対象をじっくり分析してきたカルチュラルスタディーズコースの学生たちにとって、進路選択の準備は、これまでの手法と大きく異なるものではなさそうです。3年ゼミ.JPG

充実した大学生活をおくり、しっかり学ぶことことが、就職への一番の近道。ドイツからきた留学生が、「卒業資格もないのに、就職を決めることのできる日本は不思議」と言っていましたが、卒業するときに就職が決まっているというのは、日本に特異なこと。でも、身分の空白ができないよい制度ということもできそうです。

カルチュラルスタディーズコースならではの勉強に励んでいるうちに、自分の研究に夢中になって、大学院進学を考え始める学生も出現するかもしれません。

たくさんの夢を、応援しています。

伊藤淑子

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