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国際文化コース

ポテヒ(アジアの人形劇)へのお誘い

9月18日、大正大学でポテヒの公演が行われます。カルチュラルスタディーズコースの学生たちも、スタッフとして公演を支えます。

無料で入場いただけます。アジアの芸能に関心のある学生のみなさん、ご近隣の方たち、たくさんの方にお越しいただきたいと願っています。

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日時:2014年9月18日(木曜日)

13:00~16:30

会場:大正大学3号館2階多目的コーナー

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ポテヒって何?と思われた方も多いと思います。

東南アジアの文化を研究し、本公演を実現させた伏木香織先生に、ポテヒについて説明していただきましょう。

 

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布袋戯(ポテヒ)は中国・福建省にルーツをもつ人形劇です。掌中戯ともよばれ、日本

では指人形劇(手袋状になった人形に手を入れて人形を操るもの)とも呼ばれています。

ポテヒは人々の移動とともに、台湾、東南アジアへと広がり、

それぞれの地に根を下ろして、現在まで受け継がれてきました。

その戯劇は、ホウ・シャオシェン監督の映画『戯夢人生』(台湾・1993 年)の

主人公、李天祿(リー・ティエンルー)が一生をかけて継承、

上演してきた人形劇としても話題になりました。

 

公演にやってくるのは、台湾とインドネシアのグループです。

布袋戯は、台湾では100 年以上の歴史を持ち、様々な形に発展してきました。一方、

インドネシアでは、政治的、社会的問題から、ほそぼそと続けられてきました。

今回、違う社会的状況に置かれてきた2 つの劇団が、一堂に会し、

それぞれの作品を上演いたします。

古典を直接的に引き継ぎながら高い創造性をもち、

海外公演をも積極的に行ってきた台原偶戯団。

インドネシアで、ポテヒの「伝統」を受け継ぎつつ、「インドネシアの」芸能と

なることを目指し、人々の生活に根ざした活動を続けたきたFu He An。

それぞれの上演は皆様に違った印象を与えることでしょう。

しかしながら、2 つとも同じくポテヒと呼ばれる芸能で、人々が今日まで大切に

培ってきたものです。(伏木香織)

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文化のさまざまなかたちをぜひ楽しんでください。

翌日19日にはポテヒについての国際シンポジウムも予定されています。

ご興味があれば、同じ会場で13時から開催されますので、どうぞお運びください。

アジアと、カルチュラルスタディーズコースの学生たちと、そして地域の方たちとの文化交流の場になれば、とてもうれしく思います。

伊藤淑子

 

 

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