学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

4年生から後輩に贈ることば②

4年生から、後輩たちに、心のこもったことばが届きました。

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後輩の皆さん、これからカルチュラルスタディーズコースに入学する皆さん

 

 私はカルチュラルスタディーズコースでの学びの中で、自分の知らなかった事物や作品に出会いました。この出会いは視野を広げ、ものごとを側面や裏面からも見つめる力を養ってくれました。

 このコースで研究する題材は身近にあるものばかりですが、アプローチの仕方が全く違います。映画でも、文学でも、作品がつくられ、受容されている背景を考えるのが大切です。自分なりに考え、気づき、それを論理的に伝えることは、作品を生まれ変わらせることとも言えると思います。

 ものの新しい見方を知るにつけ、私は自分の好きな作品も研究したいと思い、実際かなりの頻度でレポートに趣味の話を割り込ませていました。宝塚歌劇団や池田理代子の『ベルサイユのばら』、手塚治虫作品のことが大半でしたが、授業の内容と関連付けて論を膨らませることが出来たと思っています。そうしたこじ付けが出来るのも、ただの娯楽と思っていたものを学術的に見る技術を付けてくれる、このコースならではのことではないでしょうか。

 卒論も、学びで得た力と題材への愛があれば面白く書くことが出来るはずです。先生や先輩方の意見は厳しいですが、たくさん手助けをしてくださいます。私は大好きな宝塚の『風と共に去りぬ』について論じました。書いているときは発見の連続で辛い中にも楽しいものがあり、こんなに好き勝手な卒論で単位がいただけるなら本当にありがたいと思います。

 ものごとを違う角度で見て分析する力、それを言葉にする力は生きていく上で助けになります。直近では履歴書を書く際、今まで文章をかなり書いたことが役立っていると感じました。そして、事物や作品との出会い以上に、先生や友達との出会いが私の大きな支えになっています。充実した学生生活は周りの人の協力があってこそだと今さら痛感しているところです。

 皆さんも新しい出会いを大切に、また自分の趣味や好きな作品への愛を大切にして日々を過ごしてください。実り多い生活になるよう、応援しています。

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4年間の大学生活で、大きな成長を見せてくれた学生のことばに、胸が熱くなります。
これからの歩む道が、たくさんの幸運な出会いで満ちていることを、心から願います。
私も、卒業する4年生を、ずっと、ずっと、応援しています。
                                             ♪伊藤淑子

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