学部・大学院FACULTY TAISHO
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国際文化コース
カルチュラルスタディーズコースで学ぶこと②
秋学期が始まって1か月、カルチュラルスタディーズコースの学生たちもがんばっています。1年生はいま、文化研究の大きな骨組みである「構造主義」という考え方を理解しようと格闘中です。
受験生のみなさんには「構造主義」というのは聞きなれないことばでしょうか。
たとえば、富士山。
昨日、初冠雪のニュースがありましたが、日本を象徴する(といわれる)富士山は、いろいろなところから見ることができます。
じつは大正大学からも富士山を見ることができるのです。
カルチュラルスタディーズコースは入っている2号館は8階建てのビルですが、そのくらいの高さからでも、遠くに富士山を見ることができるのです。
富士山が見えた日は、なんだかうれしくなるのも不思議な話です。
でも、富士山の見え方は一つではありません。
東海道新幹線からも富士山を見ることができますが、静岡県側から見る富士山と、山梨県側から見る富士山の姿が異なるというのはよく聞く話です。
そう、見え方は幾通りもある、自分が見ているものは、たまたまそう見えているにすぎないのだ、という感覚こそが、構造主義的な「もののとらえ方」の出発点です。
私たちの身近なところにあるいろいろなものを、さまざまな角度からとらえてみませんか。
アニメーションやゲームも、音楽も、絵画も、ミュージカルや芝居も、文学も、その「構造」を考えると、これまでとは異なるおもしろい見方ができるかもしれません。
私たちの文化を、文化を享受する当事者として、カルチュラルスタディーズコースの学生たちは議論し分析しています。