学部・大学院FACULTY TAISHO
国際文化コース
6月11日、カルスタの授業体験のご案内
受験生のみなさんはそろそろ具体的に志望校を考えはじめるころでしょうか。高校1年生、2年生も、どのような進路選択があるのか、お考えのことと思います。6月11日(日)は大正大学の授業体験DAYです。
カルチュラルスタディーズコースでは以下の3つの模擬授業をご用意して、受験生の来訪をお待ちしています。
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変わりゆく場所の意味――フィルムツーリズム(聖地巡礼)の事例から――
ドラマ・映画・アニメを見て、ある場所(作品で取り上げられた場所、ロケ地、作者や登場人物の出生地など)に行きたいと思ったことはありませんか。最近では「アニメ聖地巡礼」や「フィルムツーリズム」という言葉も聞きなれたものになりました。最近の話題作『君の名は。』は東京都心も舞台になっているので、みなさんもプチ巡礼をしたことがあるかもしれません。このような状況を踏まえて、代表的な「聖地」を数カ所取り上げて、その場所の持つ意味が書き換わっていく様子を、「ホスト」と「ゲスト」という視点を導入して説明していきます。ひょっとして皆さんが「行きたい!」と思っている場所が出てくるかも知れません。
ルパン三世『カリオストロの城』をめぐる比較文化
一つのアニメ作品から、文化研究のテーマを多角的に引き出してみたい。星川はオートジャイロに注目し、航空工学の発展とウィトゲンシュタインの関わり、そして技術の進歩とファンタジー的想像力の関係を論じる。伊藤はモーリス・ルブラン『カリオストロ伯爵夫人』と対比しつつ、ルパンの「三世」という名乗りの意味を考え、また、大公位継承の鍵であるクラリスに注目する。さらにゼロ記号としてのゴート札がどのように物語を動かしているかを分析する。
「食」の比較文化
2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。日本に固有の無形の文化としての和食は、どのような伝統として登録されたのでしょう。一方で、世界の各地に広がる日本食ブームは、海外で生まれた日本食レシピを、いわば逆輸入としてもたらし、食習慣を変えていきます。食文化はますます多様になり、世界のさまざまな料理にふれることが多くなっています。宗教上の、あるいは文化上の「食のタブー」にも関心が高まっています。何を食べ物であると認識し、何を食べることを忌避するか、みなさんの日常生活においても重要な問題です。身近な視点から世界へと話題を広げ、「食」をめぐる考察を展開します。
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カルチュラルスタディーズコースに興味を抱いてくださっている受験生のみなさん、ご父母のみなさん、ぜひコースの会場にいらしてください。受験生の方たちが、学ぶ意欲をいっそうかきたてる授業に出会えることを願っています。