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国際文化コース

国際文化コース&カルチュラルスタディーズコース通信⑨

新年を迎えました。
2021年が国際文化コース&カルチュラルスタディーズコースに在籍する学生にとっても、私たちのコースを目指している受験生にとっても、実り多い一年となることを願います。

少し間が空いてしまいましたが、『鬼滅の刃』が空前のヒットとなっていることについての学生からのコメントを前回に続けて紹介します。
これがどのような現象なのか、どのような意味をもつのかは、これから時間を置かなければ判断できないこともありますが、同時代のことばとして記録しておきたいと思います。

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非現実的な作品は自分の生きている世界を忘れて見ることが出来るから今の時代に特にハマったのではないかと考えた。

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鬼滅の刃がブームになったのは自粛とアニメーションが重なったことが一番大きな要因だと考える。アニメーションも続きが気になる場面で終わり、そこから漫画、映画へと人気が続いているのだと思うが、ブームになりすぎて見ないと話についていけない同調圧力を感じている人も多いと思う。心から鬼滅の刃が好きな人とただ見ているだけの人がいて、実際の人気は他のジャンプコミックと変わらない気がする。

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『鬼滅の刃』は、日本古来の鬼というリアルではない存在がキーとなると同時に、日本が経験した大正時代という、日本独自の文化と欧米から入る文化が混ざり合い、古代と近代が混じり合ったような時代を舞台とすることで、魔法使いが出てくるようなファンタジーよりも読者が身近に感じられるのではないかと思った。わたし自身は作品が公開された当初、作品自体は比較的好意的に受け止めたが、現状のようにここまでの人気を博していると、原作やそのメディアミックス作品からは離れざるをえないと感じた。

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鬼滅の刃は話題になっていたこともあり、アニメで見て、漫画でも少し読みました。なんでこんなにも社会現象になるほど人気が出たのかわかりませんが、子供からの人気が特に絶大で、それもあって親子世代から注目を集めたのではないかなと思いました。この作品はきっと子供の心を鷲掴みにする要素がふんだんに含まれた作品なのだろうなと思いました。

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アニメと映画を見ました。アニメは面白かったんですけど、映画は何であんなに流行っているのか分かりませんでした。

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悪役を倒すなど、ヒーロや戦隊と似て分かりやすいことから子供にも人気があり、倒される鬼にも個人個人のストーリーがあり深いので大人も楽しめるため売れたのだと思う。また、江戸時代や侍が舞台の物語はよくあるが、あまり大正時代が舞台の作品を私は知らないので、時代設定が新鮮だったという理由もあるのかもしれないと思った。

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鬼滅の刃は、家族愛から生まれる主人公たんじろうの勇者たる姿が、小さい子から大人までずっと見ていたくなるような、尊敬できる姿だからこそ人気が出たのだと感じる。キャラクターそれぞれにお茶目だったりかわいいなといった分かりやすく共感できる部分がたくさんあるのもまた良いのかなと思います。

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主人公側にも、鬼側にもそれぞれの物語があるので、空想上の世界ではあるが、登場人物に感情移入できること、また、感動的なストーリーであるということがここまでヒットしている一つの要因ではないかと考えている。「新しい」解釈という点でいえば、鬼は「祓う」ものであったが、この作品では「滅する」ものであるとされているということをテレビで見たことがある。これは、時代が下り、グローバル化が進んできた中で、日本の悪霊的なものが西洋のモンスターと結びついたことにより、このような設定が生まれたのだと思った。

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鬼滅の刃がここまで全国で人気になったきっかけはおそらくアニメ化だと思う。なにより、ジャンプの作品は大人にも支持されるが、キッズの指示が圧倒的にこの作品は多い。私は鬼滅の刃をみていないのであまりなぜ人気なのかがわかっていない。アニメの第一話をみてみるのをやめた。和洋折衷のキャラクターのデザイン性があり、幼い子供たちが生と死をかけて戦っているのに人々は心打たれたのだろうか。妹を救うためという、個人的には助ける対象が妹であることがめずらしいとおもうのだが、世の中が不安定な中で、同じく不安な世の中を力強く生きる物語は新型コロナウイルスが広まる中でまさにタイムリーな作品だっただろう。内容は子供にもわかりやすい内容で、武器が刀という日本の古来のものであることも魅力ではないだろうか。同じような特徴で言えば銀魂という作品も和洋折衷である。

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「鬼滅の刃」の魅力は家族愛と背景は違えど、「悪い者を倒すために鍛錬して少しずつ強くなっていく」という王道ストーリーなところだと思います。 それと悪いはずの敵にも悲しい過去があり、それに同情してしまうから一概に嫌いになれないところも魅力のひとつだと思います。

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鬼滅の刃は、大正時代の物語でキャラクターが魅力的な理由もありますが、刀や剣技など日本らしい武器、日本らしい戦い方の描写があり、人気が出たのではないかと考えています。 またキャラの1部には忍びがおります。 鬼は元々人間であり、人を思う気持ちや復讐心など様々な感情を持ち鬼になります。 元々は人ですので、鬼は鬼でも人間らしさを感じられます。 先生が仰っていたように鬼は陽の光に当たると消えてしまうため、西洋の妖怪バンパイアのような一面もあります。 大正時代ではありますが、そういったら西洋的なものも取り入れられているため、近代的な作品だと考えています。

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漫画もアニメも映画も観たが鬼滅の刃は家族感兄弟愛のような普通の少年漫画とは少し違った感動のさせ方をしているので大ヒットしたのではないかと思う

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十分に検証し、語ってもらったコメントではありませんが、気軽につづったことばだからこそ、これから先、何年後かに『鬼滅の刃』について論文を書いてみたいという国際文化コースの学生の研究案が出現したら、同時期のオーディエンスの声として役立ててもらえるのではないかと思っています。
2021年、どのような展開になっていくのかわかりませんが、最善の対応を考え、豊かな学びを実現していきたいと思います。

     
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