学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

人文学科国際文化コースで学ぶこと⑫ 英語教師をめざして

国際文化コースは、「国際的な視点で、さまざまな文化を学び、通時的・共時的に考察しながら、現代を考える」ことを目的に、学生たちが切磋琢磨しています。その目的を達成するためには、もちろん、英語の力も、それぞれの目標に合わせて必要になります。その英語力や文化的な分析力を活かして、英語教師を目指している学生たちもいます。

今回は英語教師をめざして、日々、研鑽を積んでいる学生たちの取り組みを紹介します。
大正大学文学部人文学科国際文化コースの教職プログラムの特徴は、何と言っても、繰り返し模擬授業を行うことによって、たしかな実践力を身につけることです。実際にやってみなければわからないことは、たくさんあります。頭では理解できていても、実際の場面ではすぐに対応できないことは多く、実践トレーニングを重ねることが重要です。これほど多くの教案を作成し、教材を考え、模擬授業を行うプログラムはほかにはないと自負しています。そうして培われる臨機応変の対応力は、教育の現場ではもちろん、人生のあらゆる場面で役に立つ力、機転の利くコミュニケーション力、説得力のあるプレゼンテーション力になります。
英語教師を目指している学生たちは、この厳しくも刺激的で楽しい教職プログラムでスキルを磨いています。


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教職科目の3年生たちの「英語科教育法Ⅲ」の授業から、学生の報告です。

 

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春学期の間は毎週、中学生対象という設定で文法の模擬授業を行いました。

 週ごとに違う単元を勉強し授業を作ることは気合が必要な作業でしたが、「生徒の記憶に残る授業」を目標に工夫をしながら取り組むことで、自分も楽しみながら授業をすることができました。また、生徒役からの質問に対してすぐに答えられないときがあり、自分の知識のなさを実感することもできました。

 春学期はオンラインで授業を受けており、板書を黒板ではなくルーズリーフで行っていたので、今後は黒板での板書の腕をどのように磨いていくかが課題だと考えています。(村上)




(オンラインでの模擬授業の実践)

(模擬授業のために準備したスライドから)

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春学期間を通して文法事項を中心に模擬授業を行いましたが、高校生までは感覚で捉えていた文法事項をひとつひとつ丁寧に勉強することができました。

また、一回の授業でどこまで深く教えるのか、ということは文法、教科書内容ともに悩みました。教えたいことは多くあるものの授業時間内で触れられる内容は限られてしまうため、毎回授業構成で悩みました。

加えて、今学期の模擬授業は全て黒板を用いて行いました。始めた頃は文字の大きさや筆圧、黒板に書く内容と口頭説明のみの内容の選別など課題が山積みでしたが、少しずつ慣れることができています。

今後は英文の構造分解など、個人的な課題に取り組みつつ、より良い授業展開を考えたいです。

(眞田)

 
(教壇に立って模擬授業)
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現在は文法事項を教えるだけの授業展開ではなく、習った文法を生徒たちが授業内に実際に使って活動することが求められています。より良い活動につながるような指導を目指して頑張っています。

また、教具の効果的な使用についても工夫を続けています。従来の黒板使用に加えて、スライドや動画、デジタル教材をどのように活用するとよいのかディスカッションをしています。

秋学期には、英語教職課程の先輩たちと後輩たちが生徒役として来てくれる模擬授業が予定されているので、準備にもますます熱が入っています。

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大正大学では、9月2日から秋学期(fall semester)が始まります。
英語教師をめざす学生たちの声を引き続きご報告したいと思います。学生たちの夢や希望を応援し、支えたいと思います。

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