学部・大学院FACULTY TAISHO
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国際文化コース
人文学科国際文化コースで学ぶこと⑭ 学年を超えて
秋晴れの空にさわやかさを感じる日が多くなりました。いつもよりも早く、9月初めに秋学期がはじまり、はやくも1カ月半、もうすぐ秋学期も折り返し地点です。
ブログの更新が少しあいだが空いてしまいました。
国際文化コースの1年生はすばらしい飛躍を見せ、2年生も3年生も積極的に勉強しています。4年生はいよいよ12月の卒業論文の提出が視野に入ってくる時期になりましたので、一生懸命に論文を書きあげ、仕上げに向かっています。大学院生(国際文化コースの上の大学院は宗教学専攻のなかの言語文化コースです)も、修士論文執筆の追い込みに励んでいます。
国際文化コースはCampusのなかでは、2号館の6階がホームベースになりますが、それぞれの学年の学生たちが課題や自主的な勉強に取りくみ、活気にあふれています。
学年を超えた交流も国際文化コースの強みですが、先日はディズニー・プリンセスの服飾に注目する卒業論文を執筆中の4年生が、1年を中心とする「Workshop異文化の理解(ディズニーの文化研究)」という授業にゲストとして来て、自分の取り組んでいるテーマを中心に、ディズニーの文化的おもしろさ、ディズニーを題材として文化研究を展開する可能性を話してくれました。
4年生の堂々とした授業に、1年生たちは目標の一つを見出したようです。
4年生の先輩も、自分の話にじっくりと耳を傾ける後輩たちから、大きな力をもらった、という感想を聞いています。
1年生たちの声の一部を引用します。
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ディズニープリンセスのなかでも服飾に注目するというのが本当に面白く、またドレスだけではなく普段着も見て、さらにはそのお話のテーマとなっている国と時代ではどのような服が着られていたのかというのも比べられていて非常な楽しかったです。そしてそれを比べるだけではなくプリンセスごとの性格や感情などとも紐づけてお話されていて、先輩の発表の中には学びがとてもありました。・・・今後は見るときには少し意識を変えたり視点を変えたりして見てみたいなと思います。
ディズニープリンセスの服飾表現について、時代によって服装の特徴があることや、色にどんな意味が込められているのかなど、プリンセスの性格などと関連づけることで、そのプリンセスがどんな特徴を持っているのかより明確になっているのだと思いました。・・プリンセス像が時代とともに変化していることは、映画を見ている女性が共感できる女性像に変化していることなのだと分かりました。服飾という観点からプリンセスの変化を論じる眼点が素晴らしいなと思い、参考になりました。
研究テーマをディズニープリンセスの服飾においてる点がユニークな発想だなと感じました。・・・服飾からプリンセスたちを紐解こうという視点をあらためて学び、次にプリンセスの話をみるときは洋服にも注目したいなと思います。先輩が取り上げていた3人は、どれも青を基調とした洋服を着ていましたが、時代が変わるにつれ同じ青でも印象がずいぶん変わると思いました。気づかされることが多い発表でした。
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先輩の授業から、大きな刺激を受けた1年生たちは、いよいよWorkshopの集大成として、自分の見つけたテーマで短い論文を書き、そしてそれをもとにクラス内で発表会を開きます。どのようなプレゼンテーションが行われるか、本当に楽しみです。
またプレゼンテーションの様子もご報告したいと思います。
忙しい毎日かもしれませんが、一つひとつの課題に丁寧に取り組み、実りの秋を楽しみたいと思います。
人文学科国際文化コース