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国際文化コース

【人文学科国際文化コース】 リレー国際体験記(7)星川啓慈先生③

国際文化コースの教員によるリレー国際体験記、7回目の掲載です。
ぜひお楽しみください。

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ウィトゲンシュタインも利用した「フロム鉄道」の旅

 今回は「フロム鉄道」の美しい景色を楽しんでください。いつも文字が多いので(笑)、今回は写真主体の構成にしました。長い文章は最初だけです。
 なお、出典を書いていない写真はすべて、同行した渡辺隆明・大正大学非常勤講師によるものです。このブログに転載を快諾してくださり、感謝します。

    ★ウィトゲンシュタインとフロム鉄道
 2014年の3月初旬に、私が「フロム鉄道」に乗ることになったのは、私が研究しているL・ウィトゲンシュタイン(オーストリア生まれの天才哲学者、1889-1951)がノルウェーの「ショルデン」に建てた家の跡を、踏査することになったためです。この家は「ソグネフィヨルド」の最奥にあるのですが、ウィトゲンシュタインはショルデンからベルゲンに行くとき(およびその帰り)にフロム鉄道を利用したので、「私も彼の乗車体験をぜひとも追体験したい!」と強く思った結果、それが実現したのです。
 そのウィトゲンシュタインのショルデンの「家」の踏査の模様については、YouTube にアップしていますので、興味のある方はぜひご覧ください!
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ウィトゲンシュタインのノルウェー
https://www.youtube.com/watch?v=JrnE_4x2nCQ
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     ★「フロム鉄道」について
 「フロム鉄道」は皆さんもあまり聞いたことがないと思うので、「フロム鉄道」の紹介から始めましょう。
 地図を見ていただくと、左端に「ベルゲン」というノルウェーの地名があります。「ベルゲン」くらいは皆さんも聞いたことがあるかもしれません。地図の真ん中あたりに「フロム」があって下に「ミュルダール」があります。この間を走るのが「フロム鉄道」です。


「Norway’s best_」というサイトには次のようにあります。

フロム鉄道は世界で最も美しい列車の旅の一つと言われており、ノルウェーの主要な観光スポットの一つです。列車はソグネフィヨルドの支流であるアウルランドフィヨルドの終端から、ミュルダール駅の高山地帯までを走ります。この旅の特徴は、ノルウェー西部の素晴らしい景観です。

画像

「車窓からの景観」(2008年、夏)by Kenny Louie(『ウィキペディア』より転載)

「ショース滝」(2001年) by Matthew Mayer
(『ウィキペディア』より転載)

 路線の長さは約20kmで、急勾配の山間部を走るために路線は曲がりくねっており、途中で20ものトンネルを通過します。最大勾配はなんと約55‰もあるそうです(『ウィキペディア』)。全線の所要時間は約60分、最高時速は40km/h。
 美しい景色もいっぱい堪能しましたが、「崖下に転落するんじゃないか」とか「大きな岩が僕たちの列車に落ちてくるんじゃないか」などと心配するようなところもありました(笑)。けっこうスリルがあります。

     ★写真で見るフロム鉄道
 それでは、あとはすべて渡辺隆明氏の写真によって、フロム鉄道の景観を楽しんでください!

フロム駅の近く

フロム駅(1)

フロム駅(2)

フロム駅(3) 客車を引っ張る先頭車両

ところどころに小さな村が見える。雪もなくたいへん綺麗な景色。

「素晴らしい!」の一言。

前掲の「ショース滝」の3月の写真
この写真を撮った年は例外的な暖冬であった。

高度が上がるとともに、雪の量がふえていく。


フロム鉄道の終点(/起点)である「ミュルダール駅」に到着。
ここで、ベルゲン線に分岐する。筆者(左)と松野智章・東洋大学非常勤講師(右)。
向かいのホームではベルゲン行きの列車が待っており、乗り換えてベルゲンへ。


雪もなくなり、ベルゲンに近づいたことがわかる。

ベルゲン駅に無事到着。
天井近くには、ノルウェー語で「ベルゲンへようこそ」(Velkommen til Bergen)と書かれている。


     ★おわりに
 今回の「フロム鉄道の旅」はいかがだったでしょう? 今回のブログはウィトゲンシュタインがらみで書きました。
 次回は「番外編」となりますが、ふたたびウィトゲンシュタインと絡めて、「ウィトゲンシュタイン的自転車」と題するブログです。“Simple is the best and most beautiful” というのが、基本的コンセプトです――お楽しみに!

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バックナンバー
⑴「カンザス大学留学体験記」(2022年5月アップ)
https://www.tais.ac.jp/faculty/department/cultural_studies/blog/20220518/76445/
⑵「バックパッカーとしてのヨーロッパ一人旅」(2022年6月アップ)
https://www.tais.ac.jp/faculty/department/cultural_studies/blog/20220609/76648/

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次回のアップも楽しみにしてください。

◆人文学科 助手
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