学部・大学院FACULTY TAISHO
国際文化コース
【人文学科国際文化コース】大学院生からシンガポールでの活動報告
国際文化コースの卒業生で、いまも大正大学大学院で研究を続けている大学院生から、シンガポールでの研究報告が届きました。
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2月中旬、春休みを利用してシンガポールに旅行に行きました。その際、フィールドワークのために滞在していた先生と合流し、現地を案内していただきました。そこで体験したことを紹介したいと思います。
1つ目は、Kim Guan Guan Coffee(金源源)というコーヒーファクトリーを見学させていただきました。シンガポールの伝統的なコーヒーのあり方を継承しており、高品質な材料と独自の製法で生産されています。徹底した品質管理のもとで作られたコーヒーは鮮度が高く保たれ、贅沢さを感じられる風味になるそうです。試飲させていただくと、まろやかで飲みやすく深みがありました。ひとつひとつのこだわりがこのコーヒーの重要な要素とされていることが理解できました。コーヒーパウダーそのものだけでなく淹れ方も伝統的な手法があり、2つの大きなポットが用いられていたのが印象的でした。
次に、湘霊音楽社の方々に教えていただいて、音楽ワークショップにも参加しました。湘霊音楽社は中国の福建省にルーツを持つとされる南音の音楽を用いた音楽集団です。伝統的な古典楽曲・新たな歌曲など様々な演奏活動を行っており、若い演奏の担い手の育成にも取り組んでいます。丁寧に教えていただいたのですが、実際に自分で楽器を鳴らそうとすると難しく、お手本のようにはいきませんでした。音楽社の方々が簡単そうに演奏している姿を見ると、長い間かけて習得した技術の高さを感じました。
この2つの体験では、伝統的な文化を残し続けたいという人達の取り組みや気持ちを知ることができました。古典的なものを続けるだけではなく、時には新しいものと組み合わせることで若い人達にも知ってもらおうとする強い情熱がありました。シンガポールは多民族国家であり、民族ごとに独自の言語や文化、宗教観などを持っていますが、そうした自分たちの文化を大切にし、またアイデンティティとして誇りを持っている様子を知ることができました。非常に刺激的で、特別な体験をさせていただきました。現地でお世話になった方々、企画進行してくださった伏木先生に感謝申し上げます。
シンガポールでは、日本には無い街の景観が特に面白かったです。地震が少ない地域なので、派手でデザインに凝った高層建築があちこちに建てられていたり、匂いが強いため持ち込みに制限があるドリアンのマークが建物や公共交通機関内に描かれていたりしました。国際文化コースで学んだ授業と関連させて、異文化への理解を深められました。
【関連リンク】
Kim Guan Guan Coffee https://www.kimguanguan.com.sg/
湘霊音楽社
https://teams.microsoft.com/l/message/48:notes/1742919023570?context=%7B%22contextType%22%3A%22chat%22%7D
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学生たちのさまざまな体験をこれからも報告したいと思います。
国際文化コースの学生ならではの報告を楽しみにしてください。
人文学科国際文化コース