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アート&エンターテインメントワークコース

今年も開催!「0円プロジェクト」

今年も開催! 

エンビズ3期生 「0円プロジェクト」未来の自分を見てみよう    無事に終了いたしました。

                         

 3年 松川大雅 喜瀬帆 伊藤忠昭

 

こんにちは!エンビズ3期生です!

 

6月に開催した0円プロジェクトについて報告します。

 

エンビズ3期生がセルフ・マーケティングⅤの授業の一環として「社会貢献×エンターテインメント」をテーマにイベントを企画しました。制作費は0円です!

今回は大正大学のある巣鴨という土地柄を生かした企画を立てました。巣鴨地蔵通り商店街の「心のバリアフリーマップ」を作成し、お年寄りの視点や、年齢を重ねるにつれ変化する身体能力を確認することで、自分たちの未来を疑似体験する普及啓発イベントを開きました。

 

 

 

~何度も調査した地蔵通り商店街の「心のバリアフリーマップ」~

マップ作成を始めた当初、私たちは地蔵通り商店街のバリアフリーが施されていない場所を探しに行きました。しかし、実際に訪れてみると地蔵通り商店街のバリアフリー化は、私たちが考えている以上に進んでいたことがわかりました。

高齢者が外出時に困っていることや知りたいと思う情報は何だろうと考えて、高齢者の目線に立つという風に視点を変えて再調査しました。

再調査では、高齢者が抱える不安について、事前に政府などの調査資料を読み込みました。

そして、高齢者の気持ちや体の機能を理解してから、横断歩道の信号の点灯時間や渡りきるまでの時間、距離を何度も測定してみました。

すると、何度も調査することで、一度だけでは気づけない危険な場所や、昼間と夜間の視野の違いや変化、高齢者ならどう見えているのかがつかめてきました。

 

 

 

では、マップについてご紹介します!

1ページ目

あったら嬉しいと感じるバリアフリー情報と危険カ所等情報が不足しているところの両方を一枚のマップにしました。お年寄りの困っていることなどを想定して記載しました。(例 自転車や車の往来の激しく危険性が高い場所、トイレやベンチがある場所等)


2ページ目

「地蔵通り商店街のバリアフリー」について記しました。老化によって視力が低下するお年寄りの見え方や、地蔵通り商店街の取り組みを中心にまとめました。

 


 

 

3ページ目

危険な場所、注意すべき点について詳しくまとめました。老化による身体機能の低下について調べて現地調査をした結果です。(例 地蔵通り商店街の横断歩道 死角が生まれる十字路・T字路)






~すべて手作りの体験イベント!楽しんでくださっているお客さまに励まされました~

 

つづいて、普及啓発のイベントを紹介します!

今回は高齢者の方々と成人健常者の身体能力のギャップを感じてもらうために、3つのアトラクションを企画しました。

 

  1. トイレットペーパーの芯を眼鏡代わりにすることで視野を狭め、障害物や人と見立てた 

紙のボールを察知することができるのかを確認する視野体験

②膝を曲げ、すり足で歩いてもらう歩行体験

③車等の予期せぬ障害物が現れた際に転んでしまうことを想定し、受け身を取らずにスタ

ッフに向かって倒れてもらうことで転倒することの恐怖を感じてもらう転倒体験

制作費0円のため、眼鏡も紙のボール等の備品は全て学生による手作りです。

よりリアルな高齢者の身体能力を体験してもらいました。




~お客様の声はうれしかった。今後の課題も見つかった。~

 

お客様からはこんな感想をいただきました。

「視野が狭くなった際に障害物に気づくことができなかった」

 

「視野が狭くなるとこんなにも不便になるとは思わなかった」

 

「転倒体験が楽しかった」

 

お客様からいただいた感想から、身体能力のギャップを感じていただけたのでないかと思います。また、楽しく学ぶというエンターテインメント性も充実させられた手ごたえを感じています。

しかし、準備期間でのスタッフ一人ひとりの役割や、ポジションの確立が曖昧になってしまったことによって、スタッフ間の温度差が生じてしまいました。

統括チームは、もっとみんなのモチベーションを上げるために、準備期間から意思の疎通の機会を増やすことを今後の課題としました。

開催にあたり、沢山の方々にご助言をいただきましたこと、そしてご来場くださった皆さまありがとうございました。

 


イベント概要 「0円プロジェクト」未来の自分を見てみよう
【日時】2017年6月28日(水)12時20分~14時40分
【会場】大正大学巣鴨キャンパス731教室
【主旨】 日本が抱えている問題の1つ「社会の超高齢化」。
2060年には全体の約40%、国民の5人に2人が65歳以上の高齢者となるだろうと予測されている。
企画者である私たちの世代(19~22歳)も、2060年には63~66歳。
未来の自分を想像し、知ることで今の自分との身体能力のギャップを感じてもらい、
さらにイベントを通してお年寄りに寄り添うきっかけをつくろうと考えた。
こうした考えのもと、 巣鴨商店街に存在する休憩用のベンチやお手洗いの場所、
横断歩道の距離や信号の秒数を記載した「心のバリアフリーマップ」を作成し、
身体能力のギャップを体験する普及啓発イベントを展開した。

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