学部・大学院FACULTY TAISHO
アート&エンターテインメントワークコース
「産学連携プロジェクトで最優秀賞をいただきました!」
こんにちは。アート&エンターテインメントワークコース 2年 チーム天然水(出良直也、川村奈穂、岸田咲来、野本佳志、山中玲奈)です。
私たちがクラスで企画立案した「【病院で働く】労働生産性の向上を促す新たな働き方のご提案」を最優秀賞に選んでいただきました。
「エンターテインメントの力で社会課題の解決」を模索する「ワークショップⅡ」のクラス(第2Q)では「シェアリングエコノミー」をテーマに、「働き方」と「福祉」の社会問題を解決に臨み、この問題に第一線で取り組んでいる企業に現状を伺い、企画立案をご指導いただきました。
私たち(チーム天然水)は、「働き方」を選択し、キャップクラウド(株)さんへの提案に挑戦。同社のサービスanyplace(打刻ロケーションシステム)を設置するユニークな場所を検討し、効果的なPRの企画立案に取り組みました。
まず、私たちは人口減少や少子高齢化による労働力不足という社会的背景に着目しました。総務省統計局の労働力調査によると日本の労働人口は著しく減少しています。
労働人口の減少は経済成長を鈍化させ、税収の低下を招き、国民生活を支える社会保障費の減少にもつながります。私たちはこのような状況を生み出さないために国民一人当たりの生産性を向上させることが大切だと考えました。
そこで、私たちは「病院」に着目し、新たな働き方を検討しました。なぜならば、通院や入院をしながら働いている人が病院でも仕事をすることができたら、労働生産性の向上に繋がるのではないかと考えたからです。
ところが、病院には様々な制約があり、企画を実現するのは難しいとわかりました。それをどう解決していくのか、anyplaceのサービスをどのように活用していくのか、グループ内で幾度も話し合いました。
コロナ禍でもあり、初めはインターネットで調査していましたが、病院の実状をより深く知るために看護師の先生にお話を伺いました。こうした取り組みを重ねて企画案に説得力や実現性を持たせることができました。最終的に一貫性のあるものにまとめることができ、達成感を強く感じています。
今回、企画立案を通してたくさん感じたことがあります。今まであまり経験したことのない分野の企画立案ということもあり、苦戦する場面が多々ありました。
しかし、それ以上に多くの学びがありました。
例えば、「働き方」について考えるきっかけになりました。現在では一人一人が生活スタイルに合った働き方を選択することが重要視され、それを実現できる社会になりつつあります。
私たちはいずれ、この問題の当事者になります。当事者になる前段階である今、学生時代に、社会の現状を理解し、それに対する解決案をはじめとする多くの考えを知り、検討し、グループで共有する機会を得られたことをとても嬉しく思います。
さらに、最優秀賞の副賞としてキャップクラウドさんの公式サイトにブログを掲載していただくことになりました。そして、ある病院にこの企画をプレゼンテーションをさせていただく予定です。それに向けて引き続きグループで取り組んでいきます。私たちの取り組みや企画が同世代の学生にとって「働き方」を考えるきっかけとなれば良いと思います。
今回は、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。