学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

アート&エンターテインメントワークコース

「介護×ファッション×デジタルの視点でシェアリングエコノミーを解決! 産学連携プロジェクトで最優秀賞をいただきました!」

 

 

こんにちは。アート&エンターテインメントワークコース 2年 チームOTSUKE5(有馬ひより、上田愛卯、久米優里花、多田朱音、松浦歩美)です。

 

私たちがクラスで企画立案した「#じぃじとばぁばの変身大作戦」を最優秀賞に選んでいただきました。

 

企業・団体と共同で「エンターテインメントの力で社会課題の解決」を模索する「ワークショップⅡ」(2QT)のクラスでは「シェアリングエコノミー」をテーマに、「働き方」と「福祉」の社会問題の解決に臨みました。

 

私たち(OTASUKE5)は、「福祉」を選択し、株式会社プラスロボさんが運営する、すきま時間を活用したい人と人手を必要とする介護施設をマッチングするサービス「スケッター」において、介護との新しい関わり方をデザインし、効果的なPRの企画立案に取り組みました。

 

今回提案したのは、リサイクル服を用いて、TikTokで行うおじいちゃんおばあちゃんの大変身ファッションショー。

 

実際に介護現場で働く方の声を参考にしながら、社会背景として高齢者のデジタル機器への苦手意識・介護に興味のある学生が少ないこと・ファッションによる環境問題の3点を根拠に挙げ、高齢者と若者が関わるきっかけづくりの場を提供する方法を考えました。

 

私たちは、将来、服飾関係の仕事に就きたいと考えている都内大学・専門学校の2年生をターゲットに、いらなくなった衣服を回収し、高齢者の方と学生が一緒にコーディネートを考える企画を発案しました。

ご指導いただいたプラスロボさんから「介護施設では介護以外の仕事も沢山あり、若い世代でも手伝えることはあるので自由に発想してほしい」というお話を聞いて、拡散性が高く、多くの若者が使い慣れているSNS、TikTokで撮影をすることで介護や福祉をより身近に考えてもらう仕組みづくりを検討しました。

 

この企画を完成させるまでに、まず介護や福祉の情報を沢山集めました。しかし、インターネットや文献だけでの情報収集では不透明な部分もあったので、より明確な現状を把握するために高齢者への独自にインタビューを実施しました。インタビューはメンバー全員が初めての経験で、不安な点がありましたが、生の声を聞いたことによって私たちが知らなかった意見やお話を知ることができ、より説得力のある企画になりました。

 

また、私たちのチームが最後まで悩んでいたことが、「いかに若者に関心を持ってもらえるか」という点についてです。調査を進める中で、ターゲットである学生は学業や趣味などで忙しいことが分かりました。そのような人たちが参加したいと思える工夫を考えることが大きな課題点であり、チーム内で何度も話し合いをしました。

また、発表する相手が先生や企業の方だけでなく、ターゲット層にあたるクラス内の学生もいたので、より魅力的な伝え方をするためにPowerPointの見せ方や原稿の言葉選びにもこだわりました。

 

これらの企画立案を通して、学んだことや感じたことが沢山あります。

 

まずは「知る」ことの大切さを学びました。私たちが想像していた介護や福祉現場、高齢者の姿と現実には大きなギャップがありました。

 

そして、高齢者、施設の方、ターゲットである若者の目線と、各ステークホルダーに配慮して考えることの重要性を感じました。特に、私たちの世代はこれから介護や福祉との接点が多くなると思います。自分には関係ないと思うのではなく、その橋渡しの役割を考えることで「介護と自分」を想像する良いきっかけとなりました。

また、自分ができることが誰かの役に立ったり、必要とされたりすることを実感できました。

 

その他にも、時間をかけてチームで練ることへの達成感など、PRの技術についても学べたことがたくさんあり、私たちにとって非常に有意義な時間でした。今回得た発見・学びは今後の学修活動へ繋げ、スキルの向上に努めるとともに、よりよい社会の実現に貢献できるよう周りの人々に共有していきたいです。

 

最後になりましたが、最優秀賞の副賞として今回の取り組みは、プラスロボさんの会社HPでご紹介いただき、さらに本企画を「お手伝いカタログ」として出版し、介護施設へ配布していただくことになりました。プレスリリースも配信していただく予定です。

 

今回は、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

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