学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

人間科学科

授業紹介10:人間科学基礎ゼミナールⅡ(井関)

2018年度の人間科学基礎ゼミナールⅡ(井関クラス)では,『心の七つの見方』(新曜社)という本を講読しました。
人間科学基礎ゼミナールは1年生対象の授業です。
少人数体制で大学での学びになじみ,レポートの執筆や発表の練習をすることを意図しています。
そこで,今回は,高校までにひとりで読むことがあまりないような,少し難しい,つまりは学術的な本を皆で読み,グループごとに担当章を決めてその内容を発表・紹介するということをやってみました。

『心の七つの見方』は,心というとらえどころのないものについて,主に心理学をしている人たちがどのように考えてきたのかを扱った本です。
専門的には,心理学史や心理学の哲学という分野に関わる内容で,1年生には少し難しいかなとも思いましたが,心理学の基礎として学ぶ内容とも重なる話題が多いのでチャレンジしてみました。
抽象的な内容についての議論に苦戦したこともありましたが,条件づけや脳のしくみなど,「他の授業で習った」という声が上がることもあり,いろいろな授業をとおして学んだことを積極的に関連づける手助けができたのではないかと思います。

学期末には,グループごとに担当した内容を簡単にまとめ,また,個人ごとにこの本の購読を通して感じたこと,考えたことをまとめたシートを合わせて,ひとつのパネルを作成しました。
このパネルは3月のオープンキャンパスで展示する予定ですので,お立ち寄りの際にはぜひご覧ください。



(文責:井関)
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