学部・大学院FACULTY TAISHO
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情報文化デザインコース
H27ワークショップⅤ制作雑誌紹介(その1)
今年もワークショップⅤでグループによる雑誌制作が完了した。最後の段階での制作の遅れだけでなく、台割の検討不備でページが足りず1冊にできないグループもあったが、最後には全グループなんとか完成した。担当する教員陣にとってはドキドキハラハラだが、制作メンバーはそれほどでもない様子。これがプロの現場なら、どうなったことやらと思うのだが、そこは大学という「学びの場」の余裕と受け取りたい。そんなこともあって、ちょっと辛口の評価もあるが、さまざまなハードルを乗り越えての雑誌完成。ワークショップⅤメンバーの力作を紹介したい。
(大島 記)
ちょっとダサいを素敵に変える雑誌
長ズボン半ズボン
ときどき七分丈、ついでに短パン
デザイン雑誌を指向しつつ、身の回りのいわゆる「ダサい」ものを再発見するという、ちょっと異色のテーマの雑誌。このテーマ自体に固まるのも大変だった。テーマが決まってもメンバーの指向が定まらず、最後の最後までどのような雑誌になるのか姿が見えなかったが、最後にはなんとかまとまった。結果としては、かなりおもしろいデザイン雑誌となった。実用性は高くないが、ある種の絵本・写真集としての魅力がある。課題に求められる読ませる要素が少ないが、その分、見て楽しい雑誌になっている。
(WS5メンバー評価2位)
Brille
紹介するのは眼鏡だけじゃない?
眼鏡が作った眼鏡の専門誌
サブタイトルの通りメンバー全員が眼鏡。ということで眼鏡雑誌とちょっと単純過ぎるテーマ設定だったが、それぞれの企画はなかなか凝っている。とくに「メガネ旅」や「Megane Animals(メガネ・アニマルズ)」といった企画の発想がおもしろかった。記事の作り込み部分が甘いのが残念。雑誌として全体的にいい方向に向いっているので、ページ構成の面でもっとしっかり作り込めると、もっと素敵な雑誌になったと思う。
STORYTO すとりぃと
「物語と作るクリエーターのための雑誌」というテーマで進んでいたが、なかなかまとまらなかった。メンバーの方向性、ペースの違いもあって、最後のまとめに非常に苦労していた。ライトノベル編集者、ファンタジー漫画家へのインタビューはかなり読ませる力作。しかし、他の企画が弱くその面で出来不出来のページの落差が大きい。この雑誌制作はグループ制作なので、仕方ない面もあるが、いかにグループで雑誌をまとめていくかも重要だ。
Movie Maker
Movie Magazine
This is a magazine about the movies.
映画をテーマにした雑誌。とくに製作者側に視点を置き、読者もクリエーター、クリエイター指向の人に向けた雑誌を狙っている。ワークショップⅣで取材した小泉徳宏監督へのインタビューは、それなりにしっかりしているが、他の部分の取材の薄さが気になる。表紙など、かっこよくまとめているのだが、その中味との連動が薄い。雑誌は見栄えだけでは成り立たない。企画とビジュアルが一体となって、読者に伝わる雑誌になることをさらに追求して欲しい。
知りたい、やりたいゲームを教えます
ゲームZERO
ゲーム雑誌界のキング「ファミコン通信」を越えるゲーム雑誌を作ると豪語していた割には企画が貧弱。背景を暗くして本文を白抜きにすると、何やらページに迫力が付くのだが、中味が伴わないと、こけおどしに終わってしまう。自分が一番好きなことをテーマにするのはいいのだが、やはり雑誌はメディアである。受け手(読者)がいて成り立つものだ。そこの意識がまだまだたりない。
「H27ワークショップⅤ制作雑誌紹介(その2)」に続く