学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

情報文化デザインコース

第6回デザイン公開講座が開催されました。


令和元年12月9日(月)に表現学部表現文化学科の出版・編集コースが主催している公開講座をつくる授業「エディトリアルライティング研究C」(担当:佐藤哲至)の成果として、

第6回デザイン公開講座
「一生に残るデザインを」
株式会社電通4CRP局所属
アートディレクター
田中せりさん

が行われました。
今回はゲスト講師として、アートディレクターの 田中せりさんにお越しいただき、ブランディングによって100年間使われるロゴを考えることや、従業員、企業全体が一つになるための目標を視覚的に表現するといった、アートディレクターが行っている仕事についての様々な事例をあげて語っていただきました。
アートディレクターの一般的な仕事を紹介しつつ、本質的には

「人や企業の悩みを整理して、大切なもの、いいところを見つけてあげる人。」

であることを伝えていただきました。

また、先端テクノロジーである、AI解析技術を用いて、グレン・グールドのピアノを再現するプロジェクトや、小説の読後感をコーヒーの味に置き換える「飲める文庫」、時代ごとの新聞記事の言葉をチョコレートの味に置き換える「あの頃はCHOCOLATE」プロジェクト、心電計のデータをこころの模様に置き換える「hamon」プロジェクトといった、ユニークで先端的なプロジェクトも紹介されました。

最後には、学生たちに対して「自分が好きで仕方ないものは、強い。」というメッセージを紹介し、学生時代に好きなものを見つけ、夢中になってやることが、クリエイションの種になることを、伝えていただきました。

今回の講座は、20名ほどの学生、教職員の方々にお越しいただき、盛況のうちに終えることができました。

この講座は、表現学部出版・編集コースの2,3年生を中心に運営を行っており、毎年6月と12月に、「エディトリアルライティング研究E、C」の授業成果として広く一般の方々に向けて公開されています。授業では、様々な編集やデザインの現場で活躍するゲスト講師への取材を行い、講座をつくりあげます。学生たちにとっては、デザインの現場で働く事に関する、素朴な疑問について事前にリサーチや、取材をすることで、知らなかった仕事に触れる機会にもなっており、アンケートを見ると、新しい働き方に出会う機会になっているようです。講座のディレクションやゲスト講師への取材を通して、社会に向けて情報を発信する編集の方法や役割、責任も含めて学び、様々な業種や働き方があることも、学生たちは少しずつ学んでいきます。

授業では主に下のようなことを学びます。

ゲスト講師への取材
レジュメの編集・作成
ポスター・Webのデザイン
チャッチコピーの制作
ポスター・Webによるプロモーション
イベントのコーディネート
ほか

過去のゲストなどの、詳細は特設サイトをご覧ください。
http://t-edit.jp/lecture/

出版・編集コースの開催している、デザイン公開講座や、公開シンポジウムは、高校生や一般の方々も無料でご覧いただけます。オープンキャンパスに来れなかったという方も6月、12月にぜひチェックをして足を運んでみてください。

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