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宗学コース

【浄土学研究室だより】浄土宗仏教青年会秋期総合研修会

 
去る10月29日(土)に浄土宗仏教青年会による秋期総合研修会が行われました。
 
今年、平成23年は浄土宗を開かれた法然上人の800年遠忌という節目の年でもあり、例年行っている托鉢会の前にワークショップを行いました
※余談ですが、現在(10/25~12/4)、上野の東京国立博物館にて、特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」が開催されていますので、ぜひとも足をお運びください(^O^)/
 
さて、「ワークショップ」とは、一方的な説明などではなく、参加者全員が自ら参加して、共に何かを学びあったり創り出したりする検討の一つのスタイルのことです。
 
大正大学浄土宗仏教青年会では、この節目となる年に新しく学生の意識向上するような行事を行いたいとおもい、今回、恒例の托鉢会にあわせてワークショップを行うことにしました(^_^)
しかし、ワークショップを企画し取り仕切ることは、本番当日にいきなりできるものではありません(T_T)。
そこで役員一同、我々の先輩でもあり、いろいろな社会活動に参加し、実践経験を積まれている、ひとさじの会事務局長の吉水岳彦先輩ワークショップについて事前にご指導いただき、本番を迎えました。
 
今回のワークショップは四諦(苦集滅道)ワークショップといい、仏の悟りを求める方法としての四諦である苦・集・滅・道にちなみ、現実→原因→理想→方法という順序で、苦では現実苦(病気・痛み)を考え、集ではその苦の原因はなにかを考え、滅では苦しみの原因が除かれた理想の状態を考え、道では理想の状態へ持っていくための方法を「浄土宗の僧侶として今後なにができるか」 というくくりの中で考える作業を行いました。 
 
 
DSCF6191.JPG 当日はまず吉水岳彦先生に、震災支援活動の経験やひとさじの会のボランティア活動の経験を通じて、苦について基調講演をしていただき、その後、8班に分かれて実際に意見を出し合い、それをポストイットに書き出し苦・集・滅・道ごとにまとめ、模造紙に貼り、グループ発表に向けての資料とします。
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例えば、実際の話し合いの内容を簡単にまとめると、
 
 苦…交通事故をおこして人を死なせてしまった。
 集…信用を失う・職が得られないなど。
 滅…信用してくれる人がいる・死後の不安の解消など。
 道…話を聞き、社会復帰への手助けをして、同じような体験をした人の  ための集まる場を提供し、法話などによりこれからの不安や、死後の不安を取り除いてあげられるようにする。
 
というような結論に至るグループもありました。
 
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最後には各班の話し合いの結果を発表し、意見交換を行ったり、吉水先生からの総括のお言葉を頂いたり、有意義な時間を持つことができました(*^_^*)
 
 
午後は例年通り、池袋東口にて托鉢募金を行いました。
 
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托鉢を行うときは「托鉢装束」という普段とは違った着物の着方をします(※本年度「念仏大行進ブログ」参照)。この托鉢装束で大学を出発し、お念仏をお称えしながら歩いて池袋駅に向かいます。
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池袋駅周辺で4班に分かれ、お勤めをしながら募金をお願いしました。
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外国の方々は興味津々に見ていらっしゃいました。ハロウィンが近かったためか仮装をした子供が多く、飴を渡すかのように浄財を入れてくださいました(^_^;)。
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後にツイッターを見ると、
 
「池袋で僧侶が大行進してる!\(゜ロ\)(/ロ゜)/」
「お坊さんが読経しながら義捐金募ってて超シュール!!( ̄Д ̄;)」
 
などのツイートが見受けられました(^^;)
 
なお、この托鉢会で集まったお募金は日本赤十字社を通じ、東日本大震災の支援募金とさせて頂きますm(_ _)m
 
 
大正大学浄土宗仏教青年会 会長
伊藤 由加里 記
 
 
 
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