学部・大学院FACULTY TAISHO
宗学コース
【仏教学科だより】成道会が行われました。
平成24年12月5日 成道会
今年のテーマ=「Bo‘zコレクション―四宗派の違いをトクと見よ―」
◆12月5日(水) お天気に恵まれ、色付いた学内の銀杏並木のもと、平成24年度の成道会が挙行されました。
成道会(じょうどうえ)とは、お釈迦様がお悟りをひらかれた日(12月8日と伝えられています)を記念してお祝いする仏教行事です。
本学では、仏教学科の「社会教化演習」という授業において、仏教行事を再検討し伝統の枠にとらわれない豊かな発想と表現方法を模索し、社会教化(布教)の可能性と方法を、具体的な企画・運営を通じて学んでいます。その集大成として毎年この行事を実施しています。
そのために、授業では受講生全員で実行委員会を組織し、委員長や各担当の選出からはじまり、テーマの設定と具体的な企画の立案、各種団体への協力依頼、宣伝活動など、毎回会議を重ねて当日に臨みます。
【巣鴨地蔵通りをお練り行列】
◆巣鴨「眞性寺」から地蔵通り商店街、「高岩寺(とげぬき地蔵)」そして庚申塚商店街を通り、大正大学礼拝堂まで到るお練り行列は、近年では恒例となっており、今年度も導師勝崎裕彦先生、副導師 林田康順先生 曽根宣雄先生のもと、修験装束の学生の法螺貝、雅楽部を先頭にして、86名の学生僧侶による、とても壮観なものとなりました。
◆12時25分、大正大学正門より校内へ。礼拝堂前で行なわれた成道会法要は、雅楽部による演奏ではじまり、お釈迦様の成道を慶讚し、あわせて参列の皆様の諸願成就と解禁となった就職活動の成功を祈念して、護摩供法要も修法されました。その後、六大響という太鼓の奉納、真言宗豊山派の学生会による大般若転読法要がそれぞれ厳修されました。
【礼拝堂前での法要】
◆今年度は、たくさんの方々に仏教に関心を持っていただきたいという趣旨のもと、各宗派の違いが視覚的に分かりやすいものをという視点から、「大正Bo’zコレクション」として各宗派僧侶によります、法会のファッションショーを行いました。
◆法要以外でも、苦行後のお釈迦様をもてなした村娘スジャータにちなんだ乳粥(ちちがゆ)や、大根炊き、茶道部によるお茶の接待も好評でした。また、放送・映像表現コース、写真部SAVOY、仏教青年会など多くの方々にご参加ご協力いただきました。
◆最後になりましたが、Bo’zコレクションにご協力いただいた諸先生方や学生の皆さんには心から御礼申し上げます。また成道会が円成できましたことは、ご協力ご指導いただいた関係者ならびにご寺院様、快くポスターを貼っていただいた近隣商店の皆様のご理解とご協力の賜物と、心より感謝申し上げる次第でございます。本当にありがとうございました。
担当教員 社会教化演習D 担当 和田典善
写真 綜合佛教研究所研究員 鈴木行賢
仏教学科大学院研究生 沼倉雄人
仏教学科大学院生 石井正稔
同 松本 淳