宗学コース

台友会主催・声明公演｢浄仏国土～山門と盛門～｣【その１】

　昨年末におこなわれた台友会（天台学研究室内）主催における声明公演の様子をご紹介いたします。

  声明とは、仏教儀式に用いる伝統的な声楽です。経文や仏・菩薩・経典を称える文言を、豊かな旋律にのせて僧侶がお唱えするものです。

　仏教学科の宗学コースの学生は週二回ある｢法儀研究｣の講義で、仏教儀式・法要の所作、声明や経典の唱え方について実習しています。この公演は、天台宗の学生が中心となり、日頃の研鑽の成果をお披露目する機会です。

　本年度は、｢浄仏国土～山門と盛門～｣と題して、仏さまへのいのりを中心とした内容を、第一部では天台宗の法華三昧、第二部では天台真盛宗とのコラボレーションにて公演しました。そこで行われた真盛宗による管絃講　順次往生講式は、八百年前、平安時代後期に叡山の僧侶真源によって作られたものです。この講式は声のみ声楽曲ではなく、雅楽の曲と合奏され得るように作られており、いわば管絃楽伴奏付きの交声曲のような講式です。

以下、その模様を写真でご覧下さい。

第一部　法華三昧 （次第）

 　　・奏楽（皇麞急）

　　・総礼伽陀　　　・総礼三宝

　　・供養文            ・法則

　　・敬礼段　　　　 ・六根段

　　・四悔　　　　　　・十方念仏

　　・安楽行品（附楽・越殿楽）

　　・奏楽（陪臚）

 

 

 

第二部　管絃講　順次往生講式（次第）

　　・奏楽（五常楽急）

　　・始段唄・散華（乙様）

　　・式文（正脩第一）

　　・萬歳楽

　　・式文（後回向文）

　　・十二礼　・おつとめ

　　・奏楽（皇麞急）

 

 

 

 

 

 

 

またこの声明公演は、学内の様々なクラブや学生に協力をお願いしています。

第一部　法華三昧の雅楽は大正大学雅楽倶楽部の学生にお願いしました。

 

 

 『台友会主催・声明公演｢浄仏国土～山門と盛門～｣【その２】』に続きます。