学部・大学院FACULTY TAISHO
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宗学コース
【智山研究室だより】 大学入門1-Ⅱ 写仏
6月12日と19日の二週にわたって大学入門1-Ⅱの授業で、写仏が行われました。この授業は、春学期の水曜2時限目に行われ、おもに一年生を対象としたもので、毎週工夫をこらした内容となっています。
よく、お寺などで写仏を行っていますが、写仏とは文字のごとく、仏さまを写すことです。気持ちを落ち着かせ、丁寧に仏さまを写すことによって、功徳が積まれます。また、仏さまを身近に感じる機会でもあり、一心に写すことで集中力を鍛えることができます。
今回の写仏は、真言宗智山派が担当し、講師には鈴木裕子先生をお招きしました。大多数の学生にとって初めての経験となる写仏でした。1回目は阿弥陀如来、2回目には聖観音菩薩を写しました。季節柄、授業を行った礼拝堂は気温が高く、額に汗がにじむ中での作業となりました。
1回目に写した仏さまは阿彌陀如来です。描く線が細いため、集中力が必要となり、学生たちは線がはみ出さないように写していました。
2回目に写した仏さまは、聖観音菩薩で、描く線がより複雑になり、学生たちは何度もお手本を確認しながら丁寧に写していました。
写し終えた後には、「学業成就」「交通安全」「家内安全」など、各々願い事を書いていました。
授業でなければ、なかなか経験することができない写仏を終えて、学生たちは充実した表情でした。
仏教学科 副手 谷萩広樹 記