学部・大学院FACULTY TAISHO
宗学コース
成道会が行われました
12月4日(水)、快晴。学内の銀杏並木がきれいに色づくなか、今年も成道会が無事に執り行われました。
成道会とは、お釈迦さまの成道(悟りを開いたこと)にちなむ仏教行事で、大正大学でも毎年12月初旬に行われます。
大正大学の成道会は、「社会教化演習D」という授業で具体的な企画・運営がなされます。
授業の受講生が成道会の実行委員会を組織し、テーマの設定と具体的な企画の立案、各種団体への協力依頼、宣伝活動など、毎週の授業の中で議論を重ねて当日に臨みます。
今年の実行委員会が設定したテーマは「シャカのミックス」。このテーマの意味は後ほど説明するとして。
さて、近年の成道会では恒例となっていた、巣鴨眞性寺から大学までのお練りは、巣鴨地蔵通り商店街が4の日縁日ということで、短縮したかたちで行われました。
お練りが短縮となった分、礼拝堂内で行われた成道会の法要は例年以上に趣向が凝らされたものとなりました。
法要には勝崎裕彦学長を導師として、およそ150人の学生僧侶が出仕。
法要は、大正大学の設立宗派である天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗それぞれの特性が生かされるように構成されました。
異なる宗派が一堂に会して一つの法要を営むことはめったにありません。大正大学だからこそ成り立った法要と言えるでしょう。
宗派は異なっていても、みなお釈迦さまの教えにもとづいていることが確認できた法要となりました。
この成道会で一致団結したのは各宗の学生僧侶だけではありません。
今年の成道会は石原先生と表現文化学科の学生によるプロジェクションマッピングの演出が行われたのです。
法要の随所に仏教にちなんだ美しい映像が礼拝堂内に投影され、新しい法要の形を見るかのようでした。
また、今回の法要にも雅楽部に参加していただいたことで、法要は一層厳かなものとなりました。
法要以外でも毎年恒例となっている乳粥(お釈迦さまの成道にちなみます)と大根炊きがふるまわれ、茶道部によるお茶の接待も行われました。
表現文化学科や写真愛好会には法要の映像・写真の記録でご協力いただきました。
立場の異なる者同士がお釈迦様の名のもとに協力し合いこの法要が執り行われ、これこそまさに「シャカのミックス」と言えるのではないでしょうか。
最後になりましたが、成道会が円成できましたことは、ご協力ご指導いただいた関係者ならびにご寺院様、快くポスターを貼っていただいた近隣商店の皆様のご理解とご協力の賜物と、心より感謝申し上げる次第でございます。
本当にありがとうございました。
担当教員 社会教化演習D 担当 和田典善
写真 仏教学科非常勤講師 鈴木行賢
綜合仏教研究所研究生 大橋雄人
写真愛好会の皆さん
文責 仏教学科特任専任講師 神達知純