学部・大学院FACULTY TAISHO
宗学コース
【智山研究室だより】 文化の探求A-0 写仏
6月18日、25日の二週にわたって「文化の探究A-0」(旧 大学入門1-Ⅱ)の授業で写仏が行われました。この授業は、毎週趣向を凝らして行われており、今回の写仏のほかにも、写経や各宗派の法要といった、仏教を身近に感じられる内容となっております。
今回の写仏は、真言宗智山派が担当し、講師に鈴木裕子先生をお招きしました。最初に写仏の基本的な説明がありました。写仏は書道とちがって、二度書きや紙の向きを変えて行っても構わないこと。肝心なのは心をこめて丁寧に仏さまを写すことが大事であると強調していました。
阿弥陀如来 聖観音菩薩
一週目は阿弥陀如来を、二週目は聖観音菩薩を写しました。因みに阿弥陀如来は戌亥歳の守り本尊としても有名です。
説明のあと、実際に学生たちは、筆をとって心をこめて写仏を行っていました。
初めて体験する学生が多く、おそるおそる筆を運ぶ姿が見られました。一週目の阿弥陀如来より2週目の聖観音菩薩の方が線が細かく、皆時間かけて、丁寧に写していました。学生は同じ仏さまを写しているわけですが、力の入れようによって、線の太さや強弱が人それぞれとなり、仏さまを写すことの難しさを感じていたようです。
写仏をおえた学生に許可をとり、写真を撮りましたが、恥ずかしそうにとる人や、自信満々な表情で撮る人など、さまざまでした。「学業成就」、「家内安全」、「世界平和」など各々願い事を書いていました。
集中力を鍛えるという面でもこの写仏は学生たちにとって有意義であったことでしょう。
大正大学では僧階をとらない人でもこの授業の様に、気軽に仏教に触れることができます。
学生のみなさん!来年はぜひ受講してみてはどうですか。
仏教学科 副手 谷萩広樹 記