学部・大学院FACULTY TAISHO
宗学コース
【浄土学研究室だより】H26大正大学浄土宗夏期実践仏教道場
さあさあ、本年度もやってまいりました、
☆大正大学浄土宗夏期実践仏教道場★
大正大学に通う浄土宗教師を目指す学生にとって、
気温も心も一番熱い道場です。
この道場は東京は芝、増上寺にて8/1(金)~8/6(水)の期間で開催されました。
今年道場に入行する学生の人数は、57名(男性49名、女性8名)となっており、
例年よりも若干人数が少ないですが、そこは学生の絆の深さがカバーしてくれました(笑)
何より、初級の学生が25名と少なかったですが、頑張って修行に臨んでいました。
このクラス分けですが、
基本的に浄土宗法儀研究Ⅰを受講している初級(基本的に新1年生と編入3年生)と
同じく浄土宗法儀研究Ⅲを受講している上級(基本的に2年生と編入4年生)が対象となっております。
最初は初級と上級が分かれて法要練習を行っていますが、途中から合同となって行僧全員で法要に臨んでいきます。
それでは実践道場の中身について見ていきたいと思います!!
まずは
【開講式】
大本山増上寺第八十八世八木季生台下にお導師をお勤めいただきました。
また本学学長であられます勝崎裕彦先生より叱咤激励のお言葉を頂戴いたしました。
道場始まって間もないためか、学生は少し緊張気味の顔をしています(^_^.)
引き続き、写真撮影が行われました。
そして6日間の道場がいよいよ始まっていきます。
お坊さんといえば、一掃除、二勤行と言われておりますが、
やはりこの道場でもそれは基本となっております。
まずは“掃除”
次に“勤行(朝)”
また、他にも1日6回の法要を行っております。
初級は人数が少ないですが、不慣れな道場に一生懸命臨んでいます。
【初級】
また道場で初めての半歳供養(仏様にご霊前をお供えする儀式)に
一生懸命、先生の説明を聞いています。
上級は、1年間経験したものを生かして頑張っておりますが、
正座はやはりきつい・・・みたいです。
【上級】
また、初級と上級が合同になると、道場の雰囲気も声も壮大になります。
【合同】
その他、行中にある場面をいくつか写真で紹介していきたいと思います。
【食作法(じきさほう)】
お坊さんにとっては食事の時も修行の一部です。
【講話】
この道場の中で本学人間環境学科教授であられる落合崇志先生と
本学表現学部長であられる小島先生に貴重なご講話をいただきました。
【試験】
道場中に院生や先生が試験官となって、行僧に対しテストを行います。
院生はいつものような優しい笑顔ではなく、真剣にまた厳しく試験をしておりました(笑)
【写経】
写経は『無量寿経』中の「四誓偈」を写経しました。
初めて写経する行僧もいまして、貴重な体験ができました!!
【別時念仏会】
浄土宗ではお念仏をお唱えすることを一番大切にしております。
そのお念仏を日々お唱えすることを尋常のお念仏といいますが、
さらにお念仏を励むために特別な時を設けてお念仏することを別時のお念仏といいます。
この別時念仏会では、行僧がお念仏に励むために、
阿弥陀様のお姿を拝見しながら木魚をたたいてお念仏をお唱えし、
また礼拝(らいはい)してお念仏をお唱えしています。
そして、5日目の別時念仏会を終えて、最終日へ!!
【太鼓による『阿弥陀経』読誦】
例年、最終日の法要で渡辺先生に太鼓を叩いていただきながら、
行僧は『阿弥陀経』を読誦します。リズムがいい中で唱えられるので、
行僧は気持ちよく法要を勤められました(^O^)
午前中の法要が終わり、そのまま閉講式を迎えました。
【閉講式】
最後の法要は行僧や先生方が一丸となって法要を執り行いました。
いつも以上に声を大きく出して素晴らしい法要となりました。
最後に本学仏教学科長であられる林田康順先生よりお話をいただきました。
そして、閉講式は終わり、いよいよ解散・・・。
学生はホッとした顔を浮かべて、解散となりました。
初級の学生にとっては初めての長期の道場でついていくのがやっとで大変だったと思います。
上級の学生にとっては、伝宗伝戒道場(加行)に向けての自信がついたのではないでしょうか。
本年度は途中で下山者が一名出てしまい、56名の成満となり残念ではありましたが、学生にとっては実りの多い貴重な道場となったのではないかと思います。
私も多く学ばさせていただき、6日間を過ごすことができました。
これからも道場がありますので、学生は今回の経験を生かして次につなげていただきたいと思います。
また、学生は道場で出された課題提出を最初の授業に忘れないようにしてください(笑)
平成26年8月1日~8月6日 於:浄土宗大本山増上寺
浄土学副手 後藤 史孝 記