学部・大学院FACULTY TAISHO
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宗学コース
【智山研究室だより】水曜礼拝「二箇法要」勤修
平成27年12月16日(水)、「水曜礼拝」といわれる昼休みの時間帯を利用して、大正大学礼拝堂において、智山コースに所属する一年生たちによる「二箇法要」を勤修いたしました。今年度、真言宗智山派が担当する最後の「水曜礼拝」でした。前回は三年生に出仕いただきましたので、今回は一年生全員での出仕となりました。一年生にとっては今年一年研鑽した集大成として「二箇法要」を実習することになり日ごろの成果を発揮する重要な日となりました。この法要は真言宗で執り行う法要のなかでも大変重要なもので、「理趣三昧法要」に「散華対揚」・「回向」が加えられたものです。この法要の特徴は導師の所作や職衆の動作さばきが多く、立ち居や行道、そして配役同士の息の合った連携が欠かせないのです。これはどの法要にも共通することですが、「二箇法要」の場合はその連携する箇所と間合いが非常に狭く、全員が理解して望まなければ、法要が成り立たちません。本来この法要にかかる時間は1時間半から2時間ほどです。ですが今回も30分という限られた時間のなかで、内容を圧縮してできるだけ質を落とさないものを心がけながら組み立てております。
リハーサルでは一年生皆、顔が固く、緊張からか声が普段より出ていないようでした。ですが本番ではとても入学した間もない学生たちが勤修したとは思えないほどの出来栄えに感動いたしました。無駄な所作や間も一切無く、スムーズに進めされており、自分の学生時代の時よりも上手いのではと驚くほどです。ほめすぎのように思えるかもしれませんが正直な感想です。
日々ご指導いただいております、布施先生・近藤先生・御嶽先生ありがとうございました。そして皆様お疲れさまでした。最後に学監の元山先生を中心に記念撮影をしました。皆いい笑顔ですね。
智山コース副手 文責 関