学部・大学院FACULTY TAISHO
宗学コース
【天台学研究室だより】山家会のご報告
もう夏休みになってしまいましたが、平成二十八年六月一日に、天台勤行室において台友会(大正大学で天台宗の学生を中心とする集まり)主催による山家会法要が執り行われました。山家会とは、天台宗を開かれた伝教大師最澄様の命日(六月四日)にちなんだ法要です。伝教大師の威徳を讃え、その御恩に感謝するのが、この山家会です。
台友会では学生が主体となり、大学院生が導師、学部三年生の4名を式衆として、衣に身を包み法要を営みます。
法要が始まり、導師が本尊様の前に座りますと、その場の空気が引き締まってまいります。
導師独唱の素晴らしい声明が終わりますと、次は「伝教大師和讃」です。「伝教大師和讃」は伝教大師の生涯を追って、そのご威徳を讃える内容です。「和讃」は三段に分かれ、声の高さも常音・中音・上音と分かれて、段々と声のトーンが高くなっていくことが特徴です。
今年の四月から読経の練習を始めたばかりの一年生も先生や在校生と一緒に「和讃」を心を込めてお唱えしました。
法要終了後には、仏教学部准教授・台友会会長の神達知純先生より、ご講話を頂きました。
テーマは先生が入院されていた時に、病床にて考えていた「死」についてでした。
現代の日常では、あまり身近に考えられない「死」について、僧侶として真摯に考え、向き合っていくことの大切さや、葬儀や故人との関わり方について、身につまらせる貴重なお話しを頂戴しました。
台友会総会では、今年度の台友会委員長等の役員紹介と、今後の台友会の色々な活動が案内されました。
その後に今年入学した一年生13名、編入生7名、大学院生4名を迎える新入生歓迎会を行いました。中でも新入生の自己紹介は、入学したばかりの緊張感のなか、個性豊かな挨拶あり、笑いありの楽しい時間となりました。また、最後には先生・学生全員で肩を組み校歌を斉唱しました。
今年度も大変盛り上がり、賑やかな楽しい会であったことをご報告致します。
次回は台友会旅行のご報告を予定しております。
天台学研究室 木村周誠
副手 遠賀祐之 記