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宗学コース
【豊山研究室】日本密教学会 於高野山
日本密教学会という学会があります。密教学・密教文化の研究等のために、高野山同学会、種智院大学密教学会、智山勧学会、豊山学会の四学会合同のもと設立された学会です。今年は、10月28日・29日に高野山同学会が当番で、高野山において開催されました。
当日、高野山の登りまして先ずは弘法大師の御廟にお参りします。
場所によっては綺麗な紅葉が見られました。やはり、何度お参りしましても、大師のおわします奥の院は神聖にして、身が引き締まると同時に有り難いとつくづく思うことができる場所です。
今回の学会は、高野山の中心寺院である金剛峯寺の一角にあります高野山真言宗宗務所でおこなわれました。
その会場の窓から見えたものが、なんと中院僧正真然(八〇四~八九一)の御廟です。
真然大徳は、弘法大師の高弟であり、大師より高野山の運営を任された方です。そして、真然大徳は真言宗学の研鑽の場である高野山伝法会を始行された方なのです。その御廟を拝しながら、研究発表ができるというのはやはり高野山ならではです。上の写真が発表会場からみた真然大徳御廟、下の写真が御廟の正面からのものになります。
日本密教学会では、40歳以下の優れた研究者に日本密教学会賞を毎年授与しております。今年度は、智山研究室の佐々木大樹先生が受賞されました。その佐々木先生の授賞理由を、豊山学会長であられる野口圭也先生が述べられました。
豊山関係者では、田中海量先生・藤田祐俊先生・横山裕明綜仏研究員が発表をなされ、総勢12名の研究者が2日間にわたって発表されました。大学院生をはじめ20名を越える豊山関係者が、この学術発表会に参加致しました。
来年度の当番は、豊山学会となり、なおかつ50回の記念大会ということになります。色々と準備がありますが、良き学術大会にできればと思っております。
豊山研究室・准教授 堀内規之