学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本史コース

卒業生に贈る言葉(木下昌規先生)

木下ゼミ4年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 入学当初より見てきた皆さんが全員無事に卒業できたこと、何よりうれしく思います。

 本当ならば卒業式当日に直接その言葉を皆さんに伝えたかったのですが、卒業式自体が中止になり、
皆さんも大学に来ることができないなか、今回このような形でお伝えすることになりました。
大学生活最後がこのような形になって非常にやるかたない気持ちになっている人もいるかもしれません。
それは私も同じ気持ちです。本当ならば最後に直接ゼミ生それぞれに言葉をかけたかったのですが、
それも出来ずにただただ残念無念です。

 1年次より見てきた最初の学年であったこともあって、途中色々ありましたが、先生にとっては特別な学年でした。
皆さんは大学4年間を振り返ってみて、4年間大正大学で学んできてよかったと思うことはありますか。
得たものはありましたか。先生は君たちを教えることができてよかったです。
もし、満足すること、よかったことがないのであれば、それは指導してきた私の責任です。
 少なくとも皆さんが卒業論文をはじめ、この4年間で学んで得たものは、今後の人生でも決して無駄にならない
はずです。問題意識をもって自分で課題を見つけ、様々な情報を精査し、自力で解決する能力は歴史学だけではく、
様々な分野にも応用できるものです。社会では人に言われて動くのではなく、「自分で考えて動くこと」がより重視
されます(もちろん周りを見ずに自分勝手に、ではなく)。4年間や卒論作成の過程で学んだことは今後も活かされるはずです。

 また、4月からは社会人として新しい生活を送ることになると思います。
これまでとはまったく違う生活を送ることになると思います。昨今の事情もあって特に今後を不安に思っているの
ではないでしょうか。
 先生、そして大学の先輩として、社会に出るみんなへのアドバイスとしては、とにかく一人で問題をため込まないこと。家族、友達、同期、ゼミ仲間、先生誰でも良いので相談する。または相談相手を見つけること。一人で悩んでも何も解決しませんし、参考にしようがしまいが、話を聞いて貰うことだけでも充分です。あとは健康のみ。
頑張るのは当然ですが、無理をしすぎず、たまには息抜き(手を抜くとは別)は重要です。

 長くなりましたが、先生はいつでも大学にいるので、無理にとはいいませんが、何かあったら尋ねてみてください。楽しみに待っています。

   木下 昌規       
             

GO TOP