学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本史コース

卒業生に贈る言葉(中川仁喜先生)

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 このような当たり前の事をすることが難しくなっている状況で、最後に顔を合わせて門出を祝うことが
できなかったのはとても残念です。
 特に皆さんは、大学生活をともにした仲間と慶びを分かち合いたかったと思います。大学生活で得た経験、
特に友人やサークルやゼミの仲間は、打算や利害関係が無い、素晴らしい関係です。この関係を卒業後も
ずっと大切にしてください。
 4月から社会人として、しばらく大変な日々が続くと思います。疲れたり、悩んだりした時に、連絡を取り合って
みてください。今はラインなどがありますから、落ち着いた頃にまた連絡が取れると思います。また、そのきっかけ
に大学や教員を使ってください。

 余計なことを付け加えるならば、歴史を学んだ皆さんだからこそ、社会を生き抜く思考力を身につけています。
過去には様々な出来事がありましたが、私たちは今こうして社会を形成しています。先が見えず、情報ばかり先行
して不安な世情において、皆さんの学んだ歴史学は、大いに力になります。正しい情報を選び、状況を判断し、
もっともよい選択をすることを、皆さんは卒業論文を通じて学んでいます。自信と誇りを持って、社会に乗り出して
いってください。

 また、皆さんと笑って今を振りかえられることを楽しみにしております。

 改めて、卒業おめでとう!

   中川仁喜

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