学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本史コース

卒業生に贈る言葉(櫛田良道先生)

ご卒業おめでとうございます。
このような形で皆さんの大切な門出の時をお祝いできないこと、
とても心苦しく思います。
  

卒業式の日にみんなで同じ時間を過ごせると思っていた。
卒業式を当てにして、置き去りにしてしまったこともあると思います。
  

出会いと別れ、人ととの関り会い、
それらは、決して後回しにしてはならない。
そんなことを教えられたような気がします。
瞬間瞬間を大切に、真剣に生きなければならないのでしょう。
  

皆さんは、これから社会に羽ばたきます。
その新しい世界の空からは、どのような景色が見えるのでしょうか?
期待と不安、理想と現実、歓びと哀しみ・・・。
社会は、時にさまざまな色でその景色を塗り替えてきます。
  

でも、忘れないでください。
その景色はすべてみなさん自身が、自分で描いているということを。
未来は、みなさんの掌の中に在る。
そして、その掌には、
形として見えなくとも、未知なる可能性が秘められているんです。
  

 時代は常に変化し続けるでしょう。
そして、この先も多くの出会いと別れを繰り返していくことでしょう。
時には苦しみ悩むこともあるのだと思います。
そんな時には、どうぞ母校の研究室のドアをノックしてください。
そこで、あなたが見てきた、私たちの知らない景色の話を聞かせてください。
  

離れていても、心は通っていること。
どうか忘れずに。
安心して、大いに羽ばたいてください。
皆さんの未来が鮮やかに彩られていくこと、お祈りしています。
今まで本当にありがとうございました。
                                   櫛田 良道
 

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