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日本史コース

【中世史ゼミ】木下ゼミ京都合宿 

中世史の木下ゼミ4年生で、8月6日から8日にかけて合宿を行いました。場所は、木下昌規先生の専門である
室町幕府があった京都です。3日間とも夏の京都らしく、暑いのなかでの合宿でしたが、体調に気をつけながらも、
多くの史跡を巡見することができました。

初日は、まず東山の三十三間堂(蓮華王院)と隣接する京都国立博物館、次いで豊臣秀吉ゆかりの豊国神社や方広寺などを
見学しました。

             
                   ※京都国立博物館にて

次に平清盛の邸宅や鎌倉時代に六波羅探題のあった六波羅周辺の巡見です。わずかな距離で中世の始まりと終わりに
ゆかりのある場所をめぐることができるのは、京都ならではです。

             

                    ※清水寺にて

その後、清水の舞台で有名な清水寺、最後に八坂神社です。清水寺では、有名な舞台に実際にあがってみました。
実際に飛び降りることはしませんでしたが、舞台からみえる京都の景色の良さは感動的でした。

 

2日目は、「室町時代の京都と足利氏」をテーマに、足利将軍家にゆかりの地をめぐりました。
まず、京都文化博物館でちょうど開催されていた「足利将軍、京都に住まう。」を拝観しました。この展示では関東からやってきた
足利氏が京都を住まいとする過程や、京都市内の居所に関する貴重な史料が多く展示されていました。
今回の巡見にぴったりな展示です。

博物館の周辺には足利氏ゆかりの場所は多くあります。そこで、その展示を追体験するように、博物館周辺の三条御所や
三条坊門殿、足利尊氏亭旧地をめぐりました。

              

                  ※足利尊氏邸宅跡

続いて場所を移動して、武衛御所・二条城の旧地といった戦国時代の将軍たちの住まい跡をめぐりました。

               

                     ※二条城跡にて

その後は近隣の京都御苑内にある京都御所です。

               

                  ※京都御所内にて紫宸殿をのぞむ。

現在の京都御所は江戸後期に再建されたものですが、その立地は室町時代と重複します。かつて、足利義満や足利義政、
織田信長や豊臣秀吉もこのあたりを通っていたのです。

昼休憩を挟んで、室町殿(花の御所)旧地、相国寺、応仁・文明の乱発祥の地である御霊神社を見学しました。
かつての将軍の御所跡地は、現在、大学の敷地や住宅地となっています。

また、戦乱の発祥地は、現在はとても静かな、落ち着いた場所となっていました。

                

                 ※室町殿旧地(大聖寺内の「花の御所」石碑)

続く相国寺では足利義政の墓所や、将軍家ゆかりの菩提所などを見学しました。

                

                       ※相国寺慈照院前にて

その後、義政の山荘であった、通称「銀閣寺」こと慈照寺まで移動しました。現在でも義政時代の東求堂や観音殿(銀閣)などが
残っています。

                

                      ※慈照寺観音殿(銀閣)

この日最後の巡見先は南禅寺です。南禅寺は鎌倉時代創建で、室町時代、五山の上とされた別格の禅寺です。
有名な三門(山門)は拝観時間に間に合わなかったため、上ることはできませんでしたが、厳かな三門の姿に
圧巻されました(三門の上からも絶景が望めます)。


最終日は東寺を見学し、その後電車で大阪まで移動し、多くの観光客にまじって大阪城公園や大阪城天守閣を見学しました。

                

                       ※大阪城公園内にて

3日間とも猛暑のなかでの移動で、大変でしたが、授業や史料などで名前だけ聞いていた場所を実際に見て回ったことで、
歴史上の出来事を追体験することができました。また何よりゼミ学生同士、懇親がより深まったことは大きかったです。
あとは残るは卒業論文の作成です。もう一踏ん張り、がんばります。

 

 

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