学部・大学院FACULTY TAISHO
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日本文学科
「鐘の鳴る丘」って歌、ご存じですか?
先日は「大正大学ならではの古典研究」、
『山田昭全著作集』の刊行についてお知らせしましたが、
近代文学の研究、評論の大きな成果として、
最近上梓されたばかりの
勝又浩先生の『「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ』
も是非ご紹介しておきたいと思います。
先生は今年74歳。
ながく本学にお勤めくださり、
「大正大学の近代文学研究」を支えてくださった大切なお一人です。
その後母校の法政大学に移られ、ご退職なさいました。
今もなお文芸評論家としても、研究者としても現役で大活躍なさっています。
その輝かしい成果のひとつが本書。
三大新聞書評欄にも大きく取り上げられました。
「戦後文学とアメリカ」と言えば、
江藤淳(そういえば江藤先生も本学にお勤めでした!)や
加藤典洋の名前を思い浮かべられる方も多いことでしょう。
先生はそれらのどれとも異なる眼差し(世代観、戦後観、そして人間観)から
まったく新しい、まさに魂を揺さぶられるような
「戦後文学とアメリカ」像をうち立てることに成功なさっています。
「鐘の鳴る丘」という歌をご存じの方も、またそうでない方にも、
この国の来し方と行く末とを思わず考えたくなる本書を、是非読んでいただきたいのです。