学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

第六回 源氏を読む会と出藍会を開催

もうすぐ梅雨入りしそうですが、みなさんは如何お過ごしでしょうか?

先日、第六回源氏を読む会と出藍会(教職勉強会)が開催されました。

この記事では、出藍会の様子を報告します。

 

今回の発表は、安部公房の『棒』についての教材研究でした。

安部公房の作品は、一般的に難しいものが多いと言われており、高等学校で勉強した方はあまり多くないかもしれません。

 

『棒』は、百貨店の屋上から落ちた主人公の男が、棒となって地面に突き刺さるところから物語が展開するという、

普通の小説とはちょっと変わったテイストを持ったユニークな作品です。

そんな安部公房の作風はしばしば「シュルレアリスム」と評されたり、「実存主義的」だと評されたりします。

『棒』も、まさにそんな作品の一つだと言えますね。

 

藤原君発表.jpg

その難しい作品の教材研究に、人文学科三年生の学生が挑戦しました。

安部公房の出自に言及し、その乾いた作風の根幹には何があるのか等を発表しました。

まだまだ初歩的な調査であり、教材研究ではありますが、こうした一つ一つの地道な研鑽の
 
積み重ねこそが、やがて卒業論文執筆や、教育の現場におかれたときの礎となることは疑
 
えません。
 
彼らの努力を大いに称えたいと思います。

 

 

さて、次回の勉強会は、6月3日(日)です。

次回は国文学研究資料館に「方丈記展」の見学に行きます。

今年は、方丈記成立800周年で、生の方丈記写本を見る大チャンスです。

現在、参加者を募集中ですので、勉強会に参加されてない方も、是非、いらしてください。

詳しくは、人文学科の米山先生か、副手の首藤まで、ご連絡を下さい。

 

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