学部・大学院FACULTY TAISHO
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日本文学科
それは南三陸を知るところからはじまった―夏期合宿報告②
前回その概要をお知らせした、総勢50人での日本語日本文学コース夏期合宿。
今回から少しだけ詳しく内容をご報告させてください。
出発は9月2日朝。遅刻者もなく(すみません、ウソをつきました。)
無事に大学を出発。久しぶりに気忙しい東京の日常を離れられるせいか、
バス内も終始和やかです。
伊藤先生もこの笑顔。
道路状況も順調で、予想よりずっと早く南三陸の地が近づきます。
でも次第に海が見えだしてくると、まさに震災の大きな被害を受けた地が近づいてくると、
あまりに無邪気なわたしたちも次第になんとも言い難い緊張感に包まれました。
ほとんどの学生が3.11以降はじめての東北、そして南三陸訪問です。
防災庁舎。
この圧倒的な現実の前では、どんな言葉も無力だとあらためて感じます。
皆はじめは少し遠巻きに、でも一歩ずつ近づいてひとりひとりが手を合わせます。
ただ祈ります。言葉にならないからこそ。
バスに再び乗っても無言の時間が続きます。
皆思い思いに復興を急ぐ町をじっと見つめていました。
お世話になる「いりやど」に到着。
荷物をほどく時間もそこそこに、
南三陸を知る、震災を知る、
わたしたちの大切な学習の時間がはじまりました。