学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

中沢けい先生文学講演会―「『楽隊のうさぎ』とわたし」を終えて

昨年の12月13日(金)、日本語日本文学コースでは、

小説家の中沢けい先生をお迎えして、文学講演会「『楽隊のうさぎ』とわたし」を行いました。

 

今回の講演準備にあたってくれたのは、

日本語日本文学コースの学生自治組織である「室友会」2年生の幹事の皆さんです。

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日頃はなかなか聞けない作家の創作の秘密から、映画化の裏話までうかがえるとあって、

大教室は、講演前からすでに満杯。立ち見の聴講者もたくさん出るほどでした。

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日本語日本文学コースの学生のみならず、

カルチュラルスタディーズコースや、哲学宗教コース、

クリエィティブライティングコースの学生も大勢かけつけてくれましたよ。

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先生の気さくなお人柄と魅力いっぱいのお話に、

会場は、終始いっぱいの笑顔と知的な好奇心で溢れていました。

ご講演の詳細な内容については、

まもなく1年生が主体となって編集、発刊する「日日コースマガジン」第3号に掲載される予定ですが、

 

今印象的だったお話をたったひとつだけ選んで紹介するならば、

 

「『楽隊のうさぎ』は決して中学生の「成長」を描いたドラマではないのです。」

「〈成長〉という言葉には、どこか偉そうな、いかがわしい響きがあってわたしは嫌いです。」

「わたしはむしろあの作品で、彼らの魂の遍歴を虚心に追うことを心がけたのです。」

というお言葉でしょうか。

これは日頃から文学研究、あるいは創作を志す学生たちの胸に、

深く刻まれたことと思います。

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日本語日本文学コースでは、これからもいっそうの授業充実とともに、

こうした皆さんの「学び」に役立つ知的なイベントをたくさん企画したいと思います。

乞う、ご期待!

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